証言① 「つい無意識に食べてしまうもの」(愛知県在住10年、ミルコさん)
写真=ミルコさん提供
「イタリアでは見たことがなく、10年以上前、日本に来てからメロンパンを知った。メロンパンは本当に美味しくて、有名なメロンパン専門店まで食べに行ったことがあるほど。種類が多くて、どうしても食べたいという気持ちがなくても、食べる機会があれば無意識に食べてしまう。
イタリア在住の友達は初来日の時に、どうしても日本で本物を食べたくてメロンパンの名店へ行った。そういう人気店は場所に関わらず、観光地のひとつになっていることが多い。イタリアでは数年前からメロンパンがブームになっている。
ローマ、ミラノ、ボローニャでは日本のお菓子専門店が増えていて、クオリティが高いメロンパンも食べられる。イタリアでも食べられるけど、やっぱり『現地でメロンパンを食べたよ』と言える満足もある」(ミルコさん)。
写真=ミルコさん提供
外側はサクサクで甘みがある。中身は柔らかく優しい甘さを感じる。サクサクとふわふわの間に満足できる甘さを持つ商品はメロンパンだけ。見た目も面白い。パニーニのように両手で持ちながら噛んで食べる。座りながらも、歩きながらも楽しく食べられる。
サクサクの部分はビスケットのような食感、ふわふわの部分は子供の頃から食べていたイタリアの菓子パンに近いけど、メロンパンの方が食べやすくてその甘さは飽きない。
証言② 「メロンの形に魅力がある」(愛知県在住20年以上、マルコさん)
「メロンパンを初めて食べたのはずいぶん前のことだけど、すぐ好きになった理由はサクサクの部分。おそらく焼く前に砂糖を乗せてこうなるんだろうね。
好きになったもうひとつの理由は間違いなく、メロンの形だ。パッと見てすぐわかるのがいいね。食べて感じたのはほかの菓子パンと比べると、カロリーが少ない気がする」(マルコさん)。
日本発祥のメロンパンは意外と、イタリアの強い食文化も含まれているという理由で一度食べたらやめられないのである。
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