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「AVはなぜ観たらダメなの?」に、親はなんて答える?



では、「AVはなぜ観たらダメなの?」と聞かれた場合はどうすればいいのか?

まず、「アダルトビデオを18歳未満が観ることは、青少年保護育成条例という法律で禁止されている」ということを伝える。

その上で、「性衝動が暴力行為に結びつく可能性があるから」「刺激が強過ぎて、一般的な性行為では快感を得られなくなってしまうから」などといった、禁止されている理由を、子供の年齢に合った言葉に変えて説明するのが適切だ。

「AVは『あくまで虚構であり、大人の妄想で作られたもの』と理解した上で、観るべきものなわけです。そもそも一般的な性行為を知らない子供たちには、違いもわからないですよね。

だから、この場合は、18歳未満という年齢は重視しつつも、『虚構だと判断がつかないのであれば大人でも見る資格はないもの』と言いきるくらいでいいかもしれません」。

リスクだけでなく、良いところや「なぜダメなのか」という理由を伝えること。そうしたフラットなコミュニケーションを日頃から意識しておくことで、仮に問題が起こったときにも相談してもらいやすくなるという。

「何を質問しても真剣に答えてくれると、子供に安心感を持ってもらうことが大切」と福田さん。

「お父さんに相談して良かった」と、いざというときに頼れる存在でいられるように、備えておく必要がありそうだ。

外山壮一=取材・文 日下部美沙=写真

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