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すべての写真を見るラグジュアリーブランドには大抵「これ」と言われる銘品ある。直球の選択なら「それ」で間違いなし。ただ、ときには視野を広げたい。
好奇心優先、変化球で攻めて見つけた「これ、いいじゃん」。
エルメスのデニム
デニム18万400円、ジャケット66万1100円、ニット32万100円、サンダル参考商品、ベルト44万5500円/すべてエルメス(エルメスジャポン 03-3569-3300)
デニム。この三文字は、決してタイプミスではない。優雅なワンタックのストレートフィットにハイウエスト&スラントポケットまで備え、ルックスはまさに品行方正なホワイトトラウザー。しかし正真正銘、コットン100%のデニム生地で仕立てられたタフな一本なのだ。
老舗メゾンから放たれた、驚きとワクワクのクリエイション。その土台にジャパンデニムが選ばれたという事実も心躍らせ、遊びへと出向く足取りを軽くするに十分。
シャネルの「ボーイフレンド」
K18ベージュゴールドケース、縦37×横28.6㎜、手巻き。334万4000円/シャネル 0120-525-519
女性服の常識を打ち破って革命を起こしたマドモアゼル・シャネルの功績は、愛と好奇心に支えられたに違いあるまい。
彼女が生んだ独創的ファッションと同じく男性のコードを取り入れた名作ウォッチ「ボーイフレンド」には、マスキュリンにしてフェミニンな要素が散見。さらには気品と遊び心が並び立つ。
シャネル独自のベージュゴールドと八角形のフォルムは凛々しく、食用に飼育された個体の革を使ったカーフストラップで時流にも寄り添う。
ザ・ロウの靴
左●19万8000円、右●16万9400円/ともにザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン 03-4400-2656)
右はジャーマントレーナーのようにも見え、左はローファーかスリッポン的に映る。一見、どちらも身近なデザイン。ただし、触れた瞬間に違いは明白となり、興味をヒートアップさせる。
補強パーツをいっさい使用しないサケット構造の白いシューズは、フルグレイン・ラムスキン製の超軽量設計。ソフトスエードの上質さが際立つブラウンの一足は、踵を踏んでもサマになる奔放さを備える。
サヴィルロウの伝統を紡ぐ職人技も、確かな愉悦に。
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