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正月太りをしないために気を付けるべきこと

――おせち以外で正月に気を付けたほうがいい食べ物はありますか?

まずお餅です。同じ炭水化物のごはんと比べるとお餅は咀嚼がしにくく、満腹になりづらいため食べすぎてしまいがちです。切り餅2個で大体お茶碗一杯分のカロリーですので注意しましょう。

お寿司やピザなどもつまみやすくついつい食べすぎてしまう傾向に。よく噛んで食べ、満腹を感じたらやめるようにしましょう。

――太りやすいお酒はありますか?

マッコリやカクテルなどの甘いお酒は糖質が多いので注意が必要です。反対にウイスキーやブランデー、焼酎などの蒸留酒は糖質が含まれていません。しかしアルコールを飲みすぎると食欲が増してしまいますので、ほどほどにしてください。

――正月太りをしないためにはどうしたらいいですか?

正月明けに太ってしまう理由の一つは、年末からの会食などで胃が大きくなってしまい、そのままの調子で年が明けてからもたくさん食べてしまうからです。ごちそうを食べた翌日は食事のバランスを意識しましょう。

お正月はタンパク質や脂質の割合も多くなりがちです。甘いおせちばかりを食べた場合もしっかりエネルギー源となるごはんなどから糖質を補う必要があります。

カロリーを持つ栄養素である炭水化物、タンパク質、脂質をバランス良く摂取することで、代謝が上がり消費量が増えます。

厚生労働省が出している日本人の食事摂取基準(2020年版)では、30~49歳の男性はタンパク質が13~20%、脂質が20~30%、炭水化物は50~65%の割合で摂ることを目標としています。

ごはんとおかずを6:4のバランスで食べるのがおすすめです。ごはんとお漬物、野菜がたくさん入った味噌汁で、不足している栄養素を補います。

ーー早速実践したいと思います!

日本人は昔から行事などを行う日を「ハレ」、日常を「ケ」としてメリハリのある生活を大切にしてきました。これに習って、忘年会や新年会などで多少食べすぎてしまっても、次の日はバランスのとれた質素な食事にして、食生活にメリハリをつけましょう。

また、正月は運動不足になりがちです。運ばれてくる食事をただ待っていたり誰かが片付けてくれるのを待つのではなく、積極的に手伝って少しでも体を動かすようにしましょう。

年末年始は誘惑が多い時季。ハレとケの風習を参考にしてメリハリのある生活を心がけたい。

アントレース、森 祐一(インパクト)=取材・文

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