GMTマスター、デイトナ、ロイヤル オーク……。覚醒したラグジュアリー時計愛
水沢ダウンについて、熱っぽく語る嶋佐さん。そんな彼のファッションの原点を聞いた。
「大学進学を機に上京したのですが、そのときが、いちばんファッションに気を遣っていましたね。ただ、大学生でお金がなかったので買い物はせず、ウィンドウショッピング止まりでしたけど……。
当時は、裏原ブームで読モブームでもあったので、毎週のように原宿へ通っていました。ベーシックなアメカジが好きだったので、古着屋巡りも良くしていました」。
当時は気合いが入りすぎて、いまではとても信じられないようなファッションに身を包んでいたことも。ファッション好きなら誰にでも経験がある(?)黒歴史ファッションだ。
「ルーズな迷彩柄のパンツにテーラードジャケットを羽織って、そこにポンポンつきのニットキャップをかぶったり。当時、流行っていたファッションは、ひと通りしていたと思います。
あと、ピチピチのスキニーデニムを嬉々としてはいていましたね。あれは何だったんだろう……(笑)」。
芸人として売れはじめ、収入面でも困らなくなったが、ハイブランドには興味がないという。だが、例外がひとつある。それが、時計だ。
新品で購入したという、エクスプローラー1 イエローゴールドコンビ。「ロレックス」の中でも絶大な人気を誇る名機だ。シックな中にも高級感を醸す、イエローゴールド×スチールの美しいコンビが映える。
「最近、『ロレックス』を買いました。ぜんぜん興味がなかったのですが、周囲の時計好きの芸人さんの話を聞いていたら気になってしまって。
これは『エクスプローラー1 イエローゴールドコンビ』というモデル。なかなか買えないと言われる中、欲しいものがゲットできたので、すごくうれしかったです」。
「デサント」の水沢ダウンが一軍アウターなら、この「ロレックス」は一軍時計というわけだ。
「一軍といっても、時計はまだこれひとつなんですけどね(笑)。おかげで、いま時計熱がすごく上がっていて、早くも2本目が欲しくなっています。同じ『ロレックス』のGMTマスターとデイトナを狙っているんですけど、ぜんぜん見つからない……。
あと『オーデマ ピゲ』のロイヤル オークも気になっています。格好いいんですけど、値段のほうも格好いいから手が出せないっていう(笑)」。
「あと、そうそう」と、時計以外にも気になるアイテムをあげてくれた。
「ヴィンテージのバンドTシャツです。『かまいたち』の山内さんとか、すごい勢いで買っているじゃないですか。それこそ昔は、ライブ会場で買って着ていたんですけど、全部ボロボロになるまで着込んだので捨ててしまったんです。
レッチリからオアシス、ウィーザー、スリップノット、レディオヘッド、ビョーク……。本当にもったいないことをしました」。
最後に、自身が思う理想の女性ファッションについて聞くと「特にこれといってない」と前置きをしつつ……。
「強いていうなら、あまり個性的すぎないといいますか、シンプルな着こなしが好きです。ジーンズにTシャツ、スニーカーくらいのラフな感じがいいですね。性格的には優しくて暖かい人」。
まさに水沢ダウンのように優しく包んでくれる女性、ということのようだ。