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迎え酒は絶対NG



――なるほど。ところで二日酔いのとき、前日の記憶がなくなっているのはなぜなんでしょう?

これも2つの理由があります。

まず鞄をどこかに忘れた、行った覚えのない店の領収書が出てきたというのは、アルコールで脳が麻痺して、本当に記憶がなくなっている状態。これは結局量の問題です。
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もうひとつは言ったことを覚えていない状態。これは本当は記憶をしているんだけれども、脳が忘れようとして、記憶をブロックしている。

――確かに、「そういえば言ったな」って徐々に思い出すことがあります。

そう、よく考えると思い出しますよね。これは恥ずかしいことを忘れたいなど、脳がブロックしている可能性が高い。注意したいのは、大量に長期間酒を飲んで、記憶を忘れる状態が毎日続くと、だんだん認知症に近い状態になってくる。こうなると昔でいうところのアルコール中毒、末期症状になります。

――二日酔いのときの迎え酒はどうでしょう?

これはもう最悪ですね。二日酔いというのは、アセトアルデヒドがまだ分解されていない状態なわけです。そこに酒を入れて気分が良くなった気がするのは、アルコールで脳を麻痺させて、二日酔い症状をごまかしているだけ。3日酔い、4日酔いと、問題を先延ばしにしているだけなので、これは絶対にダメです。
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二日酔いの対処法はただ一つ



――では、二日酔いになったときはどうしたらいいのでしょう?

基本的には水分をたくさんとることです。それしかありません。体内に残ったアルコールを出すために吐く人もいると思いますが、すでにアルコールは吸収されていて、アセトアルデヒドが悪さをしている状態なので、手遅れだと思った方がいいでしょう。

ましてや指を突っ込んで吐くというのは、大間違い。とにかく水を飲んで、安静にしていましょう。
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――そんなに飲んでいないのに、二日酔いになることはありますか?

肝臓が本当に弱ってくると、体がお酒を受け付けなくなってきます。頭では飲みたいんだけれど、飲もうとすると吐き気がする、飲み始めから二日酔いみたいな状態になってしまう。こういう人は完全に肝臓が傷ついているわけです。それでもお酒を毎日のように飲むという人は、依存症に近いと自認した方がいいですね。


ただでさえ忙しい年末年始。二日酔いで1日を無駄にしたなんてことにならないよう、意識して酒を飲むようにしたい。

林田順子=取材・文

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