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都会っ子という呼称に違和感があった

SUNSHINE+CLOUD代表 高須勇人さん●1964年、東京都生まれ。 高校卒業後に渡米。20代前半をカリフォルニアで過ごす。 現在は湘南・葉山を拠点にSUNSHINE+CLOUD、 東京・代官山のG.O.Dといったショップを展開し、 奄美大島では宿PARADISE+innを営む。 sunshine-cloud.com

SUNSHINE+CLOUD代表 高須勇人さん●1964年、東京都生まれ。 高校卒業後に渡米。20代前半をカリフォルニアで過ごす。 現在は湘南・葉山を拠点にSUNSHINE+CLOUD、 東京・代官山のG.O.Dといったショップを展開し、 奄美大島では宿PARADISE+innを営む。 sunshine-cloud.com


「東京を意識していない」ことも、ブランドのらしさを生み出している。葉山発を特徴に東京で販売することを第一の目的とせず、あくまで作るのは高須さん自身が着たいもの。

マーケティングもしない。そうすることで海の町の日常にフィットする、気持ちの良い服は生まれてくる。

そんな高須さんは、実は東京都心の生まれ。高校卒業まで大都会の中で育った。いわば都会っ子だが、そう呼ばれる子供であることに、どこか違和感を覚えていた。

状況が変わったのは大学進学のためカリフォルニア・サンタバーバラに住んだとき。海も山もある穏やかな土地で過ごした時間は大きな転機となって、帰国後も東京に住みたいと思わなくなっていた。

居を構えたのは葉山の隣町である逗子。仕事は事業を継ぐことを視野に入れて就いた家業のアパレル会社で、都内へ通勤する日々を過ごした。

1995年に会社を継ぐとオフィスを葉山へ移した。2013年に現在の場所へ移転すると、海暮らしに合う植物やファニチャーを置き、徐々にライフスタイルショップの装いとなっていく。

さらにカフェ「オーバーイージー」も併設。店全体の風通しが良くなり、母の日に小学生が500円玉を握りしめて花を買いに来るという微笑ましい光景が見られるようになった。


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