高級品でも問答無用に缶バッジをつける!
今回見せてもらったライダースの中でも、特に多いのが「アンダーカバー」。
「『アンダーカバー』のコレクションは、全体的にシルエットが細身なので自分のサイズ感にマッチするんですよね。それに、パンク・ロックの要素をベースにしたコレクションとなっているブランドなので、デザインも好きなものが多いんです。逆にヴィンテージは、先ほども少し話しましたが、重たくてサイズ感も合わないので買いません」。
レザーであれば、牛のみならず羊やヤギなど、素材は不問。ただ、ライダースを着こなす際、ひとつだけゆずれないことがある。これは、長谷川さんのこだわりだ。
「所有しているほぼすべてのライダースジャケットに、缶バッジをデコレーションしています。まっさらの状態のものはありませんね。
どれだけ高価なジャケットでも、買った瞬間から容赦なくつけちゃいます。缶バッジは自分が好きなバンドのものやロックなメッセージが入っているもの。知り合いのブランドのものなどがほとんどですね。
そのほうが自分らしいと言いますか、なぜかつけたくなってしまうんです……。これだけはやめられません(笑)」。
そんなマニアな長谷川さんは、これからも気に入ったものがあれば値段に限らず、ばんばん買うつもりであると息巻く。ただ、ひとつだけ心配事があるという。
「僕はライダースが大好きなので、この時季は毎日着ているのですが、これって女子ウケが悪いんです。しかも僕の場合、ただのライダースではなく、メッセージ性の強めな缶バッジを大量につけているので、気持ち悪さが余計に際立つといいますか……。
なので今冬にむけて、女子ウケをとるか自分の好みを貫くか、どこで折り合いをつけるかで心が揺れているところです(笑)」。
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