家でも外でもOKなのは、“よれよれセレブ感”!?
ーーお、愛犬オカラくんの散歩ですか。セットアップも久しぶりの着用。 「ジャケットは、ダイワピア39のもの。今どきのビッグシルエットで、リラックス感があるのに、見た目は結構きちんと見えるのがポイント」。
ーーようやく重ね着ができる気候になりましたし、この季節にちょうどいい服だと思います。 「最近、部屋と外でどれだけ変化なく、ボーダーレスに過ごせるかを試行錯誤しているんです。このセットアップはユルいので部屋着としてもいいし、外に出るときにも一枚羽織るだけでサマになる」。
季節の狭間を乗り切る “フェイクオータム” 戦略
ーー夏も終わりましたが、季節の変わり目の服選びって難しいですよね。 「着込んでも残暑に苦しむだけですからね。今日の服装は、そこに対する“種カジ流ソリューション”というわけです」。
ーーいつもどおりの爽やかさをキープしつつ、袖と裾の長さが伸びているトップス。そのあたりにヒントがありそうです。 「鋭い! トップスには、サーマルカットソーをチョイス。コットン生地ですが、大きめの編み地で作られているのでニット感覚で着られるんです。スタンダード イシューのもので、LAブランドというところもお気に入り」。
「キメずにキマる」付き合いの長いブランド
ーー今回も格好いいですね。
「“キメずにキマる”の初心に帰った感じでしょ」。
ーーゆったりしたパイルトップスとドレープの利いた極太パンツが秋風になびきつつ、スエードの“チューリッヒ”もマッチしてますね。
「フットベッドまでスエードという、ミニマル感に惚れ込みました。パンツは、N.ハリウッドのグラミチ別注。デザイナー尾花大輔くんとは同世代というだけあって、スラックス調の生地が、僕の気分にフィット。しかも、ユルいシルエットなのに、モノトーンだから引き締まる」。
スウェットから香る’90年代テイスト
ーー今日は、シックなブラックのセットアップ。いよいよ種カジも秋らしくなってきましたね。さて、その不思議な表情の素材は何ですか? 「スウェットです。トップスがロング丈のコートみたくなっているセットアップなんですよ。名付けて“じゃないほう”セットアップ」。
ーーえ? どういうことですか。
「スウェットといえば、パーカ&リブパンが王道ですよね。その“じゃないほう”ってことで」。
ーーなるほど、グレーの霜降り“じゃない”ところもいいっすね。
「お、よくぞ乗ってくれました! そういうことです。ブラックに染めたあとでケミカルウォッシュを施しているから重たく見えないし、むしろ気分のいなたさも出せちゃいます」。