②仕上がりが美しい「二重結び」
結び目をすっきり仕上げたいならこちら。
より結び目を小さく、すっきり見せたいなら「二重結び」の出番。
こちらも蝶結びをベースにしており、最後の絡みを増やすことで結びを強化している。構造を頭で理解すれば、覚えるのは簡単。
先ほどより結び目は小さく仕上がるが、強度は同じくらい高いのがポイントだ。
まずは普通に蝶結びを作る。
結び方は、こちらもまずは蝶結びを作ることから始める。
中央の輪に2回通す。
結び目を引き締める前が「二重結び」のポイント。写真の状態で2つの輪を左右に引き、結び目を締めると通常の蝶結びになるが、二重結びはここでもう一度、片方の輪を中央の輪に潜らせる。
通常の蝶結びは1回絡めるところを、写真のように2回絡めるわけだ。
中央に2回通っていることがわかるだろうか。
あとは2つの輪を引き、結び目を整えながら引き締めたら完成。これでガッチリとほどけづらい結び目になる。
結び目を引き締めて完成。
先ほどの「蝶結び+ひと結び」ほど、結び目が大きくなっていないことがわかるだろうか。特に太めの靴紐や、シュッとした印象に仕上げたいときに有効な結び方である。
パッと見ただけでは、普通の蝶結びとの違いに気がつかないはず。
この結び方は「ベルルッティ」という名称でも、世界中で親しまれている。美しく仕上がるため、フランスの紳士靴メーカー「ベルルッティ」が採用されていることが、その名の由来だそうだ。
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