トリッカーズのサイズ選びをまとめると……
トリッカーズの代表的4モデルのサイズ選びをまとめると、こんな感じになる。
日本サイズ基準では、スニーカーのサイズの
ストウ:通常は-1.0。薄手のソックスを履く場合は-1.5
バートン:通常は-1.5。薄手のソックスを履く場合は-2.0
ウッドストック:通常は-1.0。 薄手のソックスを履く場合は-1.5
ノーフォーク:通常は-1.0
さらに、本田店長から、革によるフィット感の微妙な違いと、それにまつわるチョットしたウンチクを教えてくれた。
「『ストウ』や『バートン』で用いられている『
C-シェイドタンゴース』のアッパーは、サイズを上げるまでの必要こそないですが、履き慣れるまでは、ほかのアッパーより少しタイトに感じる場合もあるので注意してください」。
ゴースレザーは、原皮がカーフではなくブルハイド、つまりオスの成牛のものを用いているので、ほかの革より肉厚。そして、耐久性や耐水性を高めるべく、特殊な鞣しを施している影響で、表情もややマットになっている。
ちなみに「C-シェイド」とは、色調(トーン)のこと。AからHまでの濃さ(シェイド)のレベルがあるそうで、ストウの薄いオレンジ色は「3番目に薄い色調」という意味だそう。
「1926年、農作業用の靴に初めて採用されて以来、
C-シェイドは頑丈なトリッカーズを代表するアッパーとしてファンにはお馴染みの存在です。しかも、ほかの英国靴ブランドではあまり用いられていない革でもあるので、指名買いされる方やこの革縛りでさまざまなモデルを買われる方も多いですね」。
近年では、米・ホーウィン社の「クロムエクセル」やアフリカ原産の「クーズー」の革、さらには環境に配慮したベジタブルタンニン鞣しの革をアッパーに用いるなど、
朴訥な表情とは裏腹に、ほかの英国靴にはない進取の精神も持ち合わせている。
こういった点も、トリッカーズの何気に面白いところだ。
「直営店ならではの限定品もありますので、初めてのトリッカーズは、ぜひ直営店での的確なフィッティングの上で楽しく選んでいただきたいです!」。