ジェイエムウエストンとは
世界に名高いシューズブランド、ジェイエムウエストン。
そのルーツは1891年、エドゥアール・ブランシャール氏によってフランス中部のリモージェで設立された靴工場にまで遡る。
創業まもなくエドゥアール氏の息子ユージェーヌ氏が加わり、彼がアメリカで学んだグッドイヤー製法を採用。さらには、素材にも目を光らせ、良質な皮革のみを惜しげもなく使用した。
結果、丈夫で履きやすい高級紳士靴が誕生したのである。
【写真8点】ジェイエムウエストン「ゴルフ ♯641」の魅力を写真でチェック シンプルかつ洗練されたデザインや豊富なウィズ展開でも人気を博し、世界中の革靴ファンから絶大な支持を獲得。
そんなジェイエムウエストンの魅力を凝縮させたのが、1950年代に登場した「ゴルフ ♯641」だ。
高品質なカーフ素材とラバーソールを組み合わせたオールラウンドな靴は、堅牢さ、履きやすさ、どんなスタイルにも合わせられるデザインで人々を魅了。今なおロングセラーが続いている。
ジェイエムウエストンの「ゴルフ ♯641」の魅力・人気の理由
変わらない洗練されたデザイン
ジェイエムウエストンにはローファーやストレートチップ、セミブローグなど、さまざまなモデルが存在する。
なかでも大定番のひとつに数えられる「ゴルフ ♯641」は、オーソドックスな外羽根のUチップスタイル。他のブランドでよくあるUチップと違い、つま先の縫い目がなく一枚の革で繋がっているのが特徴だ。
程良くボリューム感を湛えたシンプルなデザインは、カジュアルな着こなしからスーツまで合わせる服を選ばず、多彩なスタイルに馴染む。ひとたび履けば、あらゆるコーディネイトを格上げしてくれるのだ。
上質な素材
先述した着こなしのクラスアップにひと役買うのが、トップクラスを誇る素材の美しさである。
ほんのり輝きを纏った凛々しい佇まいは、厳選に厳選を重ねて取り入れた上質な革なればこそ。その姿勢やこだわりは、長い時を経てもなおブランドのアイデンティティとして継承されている。
この「ゴルフ ♯641」に採用されるのは、キメが細かく優雅な風情をその身に宿すカーフスキンレザー。独特のツヤを誇ると同時に、優れた耐久性も備えている。
丈夫な作り・履き心地
ジェイエムウエストンの靴はアッパー、底材、ライニング、ソールにいずれも極上の天然素材を使用。こだわりもひとしおで、自社で底革なめし工場を持っているほどだ。
それらを熟練の職人が繊細に取り扱い、一足一足丁寧に仕上げている。
他のモデル同様、グッドイヤーウェルト製法を採用している「ゴルフ ♯641」は、堅牢で履くほどに自分の足へと馴染んでいく。
そのため、街を歩き回る新聞記者からも好評で、彼らの足元を長らく支えてきたことから“ジャーナリストシューズ”とも呼ばれてきた。
そんなエピソードからも、同モデルのポテンシャルを窺い知ることができる。
ただし、足にしっくり馴染むためにはひとつだけ注意事項が。
購入の際は“4mmピッチのサイズ展開とAからFまで揃う”豊富なウィズによる綿密なフィッティング(適度なタイトフィットがおすすめ)が必要不可欠だ。ストアのシューフィッターのアドバイスを受けながら、最適なサイズを選んでほしい。
まとめ
フランスの老舗紳士靴ブランド、ジェイエムウエストン。なかでも「ゴルフ ♯641」はシンプルかつ洗練されたデザインでどんなスタイルにもマッチする人気モデルだ。
いったん、足に馴染んでしまえば“第二の皮膚”とも称される履き心地を一生涯味わうことができる。その実力の程を、ぜひ一度自身でお試しいただきたい。