「Camp Gear Note」とは…… 実は今年、「アマノフーズ」が初めてフリーズドライの味噌汁を商品化してから、40周年の節目であることをご存知だろうか。
味噌汁からスタートしたフリーズドライは、この40年の間に驚異的な進歩を遂げ、今やちょっとしたおかずや揚げ物までお湯を注ぐだけで作れる時代になった。
自宅はもちろん、山登りやキャンプなど、アウトドアでお世話になっている読者も多いことだろう。
今回はそんな業界のトップランナー、アマノフーズに伺い、アウトドアでおすすめなフリーズドライの裏技的使い途を教えていただいた。
お話を聞いたのは…… 片山健一さん●若かりし頃はゴリゴリのスノーバム、現在はファミリーキャンプに勤しむ。
お話をしてくれたのは、アマノフーズのマーケティング担当、片山健一さん。若い頃は、夏はカヤック、冬はバックカントリースノーボードにも出かけていたオーシャンズ世代のアウトドアマンだ。
「アウトドアという視点でフリーズドライを見ると、まず圧倒的に軽いことがメリットです。そして、レトルトより食感や風味の再現性が高いこともポイント。そうした観点で使い途をいくつか考えてみました」。
【初級編】普段よりも少し贅沢な商品を選んでみる
昔も今も、味噌汁の具材はなすがいちばん人気とのこと。左から「金のだし焼きなす」653円/箱(6食入)、「いつものおみそ汁なす」118円/食、「まごころ一杯たっぷり1.5倍なすのおみそ汁」1188円/箱(6食入)※左の2つは通販専用商品なので、箱単位での販売。
最初のご提案は、せっかくアウトドアに出かけるときには、いつもより少し贅沢な商品を選んでみては、というもの。
「空気の美味しい自然の中に出かけるなら、普段選んでいるものより、少しアッパーな味噌汁を選んでみてはどうでしょう。
例えば、同じなすの味噌汁でも具材が『焼きなす』のものや、具材がたっぷり入っているもの、味噌にこだわったものなどがあります」。
現在、味噌汁だけでも60種類ものラインナップを展開している。
レトルトと比べると、フリーズドライの味噌汁はゴロっとした具材本来の食感を再現できる。さらに、加熱加圧殺菌の必要がないため、まるで手作りのような高級感のある味わいが特徴だ。
出汁の香る熱々の味噌汁を、森の中や山頂でいただいたら、どれほどウマいだろう。
たっぷり出汁を吸ったなすが美味。とてもお湯を注いだだけとは思えない。
「『岳』という山登りの漫画で、主人公が山頂でドリップコーヒーを丁寧に淹れてひと息入れるシーンがあるのですが、まさにあのイメージです」。
ちなみに、グループキャンプで出かけたときには、いろいろな種類の味噌汁を持っていって、好きな具材を選んでもらうのも盛り上がるそうだ。これはすぐに真似できそうなアイデア!
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