OCEANS

SHARE

何歳でも動けるカラダを作るには

「カラダは自力で動かせることが大事です。人のカラダの関節には、モビリティ(可動性)とスタビリティ(安定性)があります。モビリティは、関節の可動域のこと。一方、スタビリティとは、その可動域の範囲内で、自分で能動的に自由自在に動かせる能力のことです。

モビリティ、つまり、可動域はもちろん大事ですけど、同時に自分でコントロールできる能力、スタビリティを高めなくてはなりません。

モビリティは、受動的な治療でも広げられますけど、自分の脳と神経から指令を出して、自力でカラダを動かすという、スタビリティは運動しないと高まりません」

鈴木さんが国内外で学びを積み重ねて編み出した、機能改善プログラムは、このスタビリティを高めるものである。

「自分の姿勢や体の動かし方のクセを知り、カラダに負担をかけている動きや姿勢に気づき、正しい姿勢や動きを身につけていくことです。アスリートの場合は、競技に必要な動きでベストパフォーマンスを出せるようにお手伝いしますが、一般の方の場合は、日常生活の中で、ベストなパフォーマンスができたら良いですよね」

時代は、ライフパフォーマンスの向上だという鈴木さんは「何歳でも動けるカラダ、人生を楽しめるカラダを作っていただきたい。予防医学的な観点で言えば、やはり、「栄養」「休養」「運動」のクオリティを上げること」と力を込める。

R-body大手町店(撮影:今井康一)

R-body大手町店(撮影:今井康一)


では、私たち一般人は、いったい何から始めれば良いのだろう? プロに頼るにも、近年は、パーソナルトレーニングジムやトレーナーが激増して、玉石混交に。消費者庁に、パーソナルトレーニングについての苦情が数多寄せられていることもニュースになるほどだ。

「信頼できるプロに出会えていない、ジムで適切なトレーニングができない人にとって、ストレッチエクササイズは日常の中で手軽にできる、機能改善方法だと思います。

正しい動きをカラダに身につけていくためにも、まずは正しい姿勢からです。姿勢を整えながら、カラダの凝りや張りを軽減する、肩甲骨のストレッチを2つお伝えしますのでぜひ、試して、習慣にしてみてください」


4/4

次の記事を読み込んでいます。