旬なブランドを取り入れたスタイルも、古着を1点投入するだけで奥行きが倍増する。そんな着こなしを普段から体現しているのがヘムトPR・ディレクターの平山洋次さんだ。
今回は彼の愛用古着と取り入れ術を聞いた。
話を聞いたのは……平山洋次さん 平山洋次●2011年にヘムトPRを立ち上げ、数々のブランドのプロモーションに尽力。最近は通勤の行き帰りだけで10キロ近くウォーキングをしているという健脚家。
① 手軽に“アジ出し”できるレギュラー古着の501
トップス、バングル、リング=すべてプリュイ パンツ=リーバイス スニーカー=コンバース キーリング=20/80(トゥエンティエイティ) 時計=ロレックス
平山さんが古着の魅力に取り憑かれたのは高校時代の頃。
「ヴィンテージに詳しい友達がいて、その影響から古着のリーバイス 501をはくようになり、それ以降、常にワードローブにあります」。
普段古着の501は、ラフに着こなすことが多いという。
「今日のようなライトインディゴカラーの501をはくときは、だいたいトップスは無地のTシャツかオーバーサイズのスウェットをサラッと着ます。足元はコンバースのオールスター。
オールスターはアメリカ製のものを合わせるというのがマイルールです。アメカジの王様である501と同じく、普遍的な名作ですから相性も抜群です」。
501といえば、150年前に誕生した究極の名作。ヴィンテージマニアの間ではコレクターズアイテムとしても有名だが、平山さんがチョイスしたのは同じ古着の中では最も安価なものだ。
「いわゆる”レギュラー”と呼ばれるものですね。2003年にアメリカ製の501の生産が終了するのですが、今回紹介する501はそれ以降のものです。(※レギュラーモデルの解釈は諸説あり、これはその中の一つ)
この時代の501モデルに頻繁に見られるライトインディゴカラーの魅力を引き出すべく、トップスには肌の色とも相性抜群な生成りのTシャツを合わせてナチュラルなムードを演出しています」。
また、小物使いにも平山さんならではのこだわりが光る。
「着こなしが子どもっぽくならないよう、アクセサリーはシルバーとレザーをミックスし、時計はアンティークを用いて大人っぽくしています。501をあえてベルトレスではくのがいまの気分です」。
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