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2023.08.07

ライフ

不倫探偵と殺人トラブル、同じ現場で2度の事件……事故物件サイト運営者が戦慄した怖い話TOP3

アパートの外観。写真提供:大島てる物件公示サイト

写真提供:大島てる物件公示サイト


連日の猛暑日にうんざりしている人も多いだろう。そこで、猛暑対策グッズに加えて、気分からも涼んでもらおうと、背筋が凍る怖い話を厳選。

今回は全国の事故物件の情報提供を行う「大島てる物件公示サイト」を運営する大島てる氏に、恐怖を感じた事故物件を3つ教えてもらった。
語り手は……
大島てるさん
大島てる●事故物件公示サイト「大島てる」を運営。現在は日本全国だけでなく、外国の事故物件も掲載している。「事故物件ナイト」を不定期に開催するなど、イベントにも数多く登壇。著書に「大島てるが案内 事故物件めぐりをしてきました」(彩図社)、「事故物件サイト・大島てるの絶対に借りてはいけない物件」(主婦の友インフォス情報社)など。

大島てる●事故物件公示サイト「大島てる」を運営。現在は日本全国だけでなく、外国の事故物件も掲載している。「事故物件ナイト」を不定期に開催するなど、イベントにも数多く登壇。関連書籍に「大島てるが案内 事故物件めぐりをしてきました」(彩図社)、「事故物件サイト・大島てるの絶対に借りてはいけない物件」(主婦の友インフォス情報社)など。

エピソード① アパートの隣同士で殺人事件。その翌月には……

こんにちは、大島てるです。今回は、OCEANS読者へ向けた「男女トラブル」にまつわるお話をしたいと思います。

男女関係のもつれが事件になるというのは、よくある話です。

2015年に札幌のアパートで起きた事件も、女性が元カレに絞殺されたものでした。

ただ、この事件が印象的だったのは、元カレが同じアパートの隣の部屋に住んでいたということです。

これは私の想像ですが、付き合っている2人がお互いに並びの部屋を借りるとは考えづらい。となると、1人暮らしをしていた2人に、何かしらのロマンスがあって付き合うようになったと考えるのが自然でしょう。

結局この2人は破局を迎えるのですが、それでもどちらも引っ越さない。つまり、元カレと元カノが隣同士に住んでいる状況で、隣家の気配が手に取るように伝わってもおかしくない。

そのうちに加害者が、元カノの部屋に男の影を感じるようになります。これが原因かはわからないのですが、男が元カノを殺してしまいました。

大家さんからすれば、殺人事件が起こった事故物件と、殺人犯が住んでいた部屋。いわく付きの部屋を2つも抱えることになったのだから、たまったものではありません。

アパートの外観。写真提供:大島てる物件公示サイト

アパートの外観。写真提供:大島てる物件公示サイト


話はこれで終わりません。殺人事件が起こった翌月。今度は隣の隣の家が火事になりました。事件性はなく失火が原因でしたが、死者が出て、こちらも事故物件になってしまいました。

殺人事件の加害者と被害者が隣人同士で、さらに短期間に至近距離で2軒目の事故物件が出た。こんなことはなかなかありません。

さて、この話の何が怖いかというと、事故物件は告知義務がありますが、加害者が住んでいた部屋には告知義務がないということです。また、事故物件と事故物件に挟まれていた家にも告知義務はありません。

殺人犯が住んでいた部屋や、両隣や上下階で事故物件に挟まれている部屋に住みたくないと思うのは、私だけではないでしょう。告知はされませんし、大島てるのサイトにも掲載されていませんが、世の中にはそういう物件もあるのです。


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