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2023.07.28

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真冬の廃温泉施設で、あわや全裸に。原田龍二が襲われた心霊現象、その原因はまさかの……


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心霊スポットを訪れると必ず「失礼します」「お邪魔しました」と挨拶するのが原田龍二さんの流儀。肝試しを目的とせず、霊に出会うことを心から願っているからだ。

とはいえ、なかなか霊に会えない。むしろ、“霊感ゼロ体質”で知られている。そんな原田さんが、人生初となる心霊体験をすることになった刑場跡地での怖い話が第1弾

第2弾となる今回は、廃温泉施設での怪談をどうぞ。

▶︎第1弾 旧“処刑場”での恐怖体験。突如、手の痺れ、刀で切られたような痛み……
語り手は……
原田龍二さん
原田龍二●俳優。1970年10月26日生まれ、東京都出身。第3回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト準グランプリ。『相棒』『水戸黄門』などテレビドラマや映画に出演多数。2021年4月からYouTubeチャンネル「ニンゲンTV」で心霊スポット巡りを開始。現在チャンネル登録者数は21万人。

原田龍二●俳優。1970年10月26日生まれ、東京都出身。第3回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト準グランプリ。『相棒』『水戸黄門』などテレビドラマや映画に出演多数。2021年4月からYouTubeチャンネル「ニンゲンTV」で心霊スポット巡りを開始。現在チャンネル登録者数は21万人。


氷点下の寒い日に向かった廃温泉施設

こんにちは、原田龍二です。今回は、深夜にとある廃温泉施設で僕が経験した、ちょっと面白い心霊現象をお話しますね。

今年の1月、僕は氷点下の寒い日に、愛知県の山奥にある廃温泉施設を訪ねました。とっくに廃業している温泉ですが、建物はそのまま残っていて、中も手つかずの状態。いかにも、という心霊スポットです。

僕は廃墟にいろいろ行ってますが、何も感じない場合がほとんどで。でも、この温泉施設に関しては、着いたときから何か気持ち悪さを感じた珍しい場所でしたね。

床は抜け、ゴミは散乱、歩けないほど腐敗



到着したのは夜の1時ごろかな。まず出てきたのが、宴会やカラオケをやっていたような建物。そして、その先に施設のエントランスがありました。

なかに入ってライトで照らすと、動物の剥製が残っていたり、神棚があったり、資料だと思われる紙や食器があちらこちらに散乱しているのが見えました。

「汚いな〜」と思いながら廊下を進んで行ったのですが、ずぼって抜けるくらい床が腐ってたんですよ。ろくに歩けないくらい、危ない状況でしたね。

裸のおじいさんとおばあさんが浴槽に……!?

現地で撮影した原田さんの様子。

実際に原田さんが風呂場で検証している様子。


いつも僕に同行してくれている降魔師の阿部吉宏さんが、「なんかお風呂場に(霊が)いそうです」って言うので、みんなで浴場に向かったんです。

そしたら、2〜3帖の大きな浴室が出てきました。男湯と女湯に分かれていない、あれは混浴だったのかな?

阿部さんいわく、浴槽に「おじいさんとおばあさんが、裸で一緒に入っている」と。

僕は温泉番組をやっているくらい、風呂が好きなんですね。夏場なら僕も裸になってるところですが、その日はマイナス7度だったんでさすがに脱げず(笑)。着ていたダウンのまま浴槽に入りました。

で、いつもの「1人検証」を始めたんです。

そしたら僕、なんか歌い始めたんですよ(笑)。「ちゃんちゃん、ちゃちゃら、ちゃんちゃん〜♪」って。

突然、楽しげに歌い始めた原田さん



幻聴なのかな?って思いつつも、誰かが歌ってる声がしてきたんです。三味線の音も聞こえました。

「めでためで〜た〜の、あっよいよい」っていう。宴ですよね。楽しげな音楽でした。

マイクで音は拾っていませんでしたが、YouTubeのコメント欄を見ると、聞こえてる人には聞こえてるみたいです。

後から動画を見ると、僕もかなりはっきりとしたメロディを口ずさんでるんですよ。民謡だか、その土地に古くから伝わる歌なのかわかりませんが、盆踊りのような太鼓やお囃子も聞こえてきて。

「ど どんどどん かっ どんどんどん かっかっ ど どんどどん どん」みたいな。

「あ〜、なんか楽しいな〜」って思えてきたんですよ、僕。「このまま全裸になってお湯に浸かろうかな」って思っちゃったし、「おばあちゃん、どこから来たの?」って話しかけたくなるような。

「あぁ、風呂から出て体を拭いたら、宴に参加したいな」って思ったくらい。

まさか、タヌキに化かされた!?



1人検証を終えて、番組のスタッフと合流すると、阿部さんが僕を見て笑ってるんですよ。

「原田さん、タヌキですよ。タヌキに化かされてますよ」って言うんです。僕もこれを聞いたときはつい笑っちゃいましたよ。「ウソでしょ? 僕、タヌキに化かされたの……?」って(笑)。

そういえば、エントランスにタヌキの剥製があったんですよ。そのタヌキなのかわからないですけど、阿部さんの見解では、あの土地に昔はタヌキの住処があって、温泉施設を作るために埋めてしまったと。

追いやられたタヌキたちの仕業だったのかもしれないねっていう話になりました。

そのままだったら、凍え死んでいた可能性も……



でも、本当に楽しかったんです。もうちょっとそこにいて遊びたかったなって思ったくらい。それくらい怖い感じがしなかった。

でも、危険みたいです、動物の霊に化かされるっていうのは。人間の霊が取り憑くっていうのとは違って、異次元に行っちゃうとかそういう話みたいです。

そうでなくとも、化かされたまま風呂場で裸になっていたら、そのまま凍死しちゃったかもしれないですしね……。


『平成狸合戦ぽんぽこ』か、と思った人も少なくないはずだが、よくよく聞けばまったく笑えない恐怖体験である。

次回の第3弾は、三軒茶屋にある、とある有名な心霊スポットにまつわる話をお届け。

▶︎【怪奇!】急に楽しげに歌う原田龍二…その理由はアイツの仕業だった!誰もいないのに…三味線と太鼓の音…歌う女の声、一体、なぜ!?

ぎぎまき=取材・文 新澤 遥=写真

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