学生の出自もさまざまだ。環境問題に配慮したトイレを開発する
LoowattのCEO Virginia Gardinerは、スタンフォード大学で比較文学の学士号を持つ。AIを活用した教育アプリを提供するBabblyのCEO
Maryam Nabaviは、イラン生まれの航空宇宙エンジニア。
ほかにも、海藻から作られるプラスチック代替品「
Notpla」、メタバース内で思考もクリエイションもできる「
Gravity Sketch」など、注目のスタートアップも同じコースの卒業生が創業している。
「発明した知財を卒業時に返してくれる」というRCAのスタンスも、亀井によれば、ここで起業をするメリットになるのだという。
こうした条件が揃った環境で、亀井は「人工エラ」を開発した。アイデアは、魚や水生昆虫の観察から着想を得た。酸素ボンベがなくても人が水中で呼吸ができるように、水に潜っても濡れず、エラを通してガス交換ができる仕組みになっているという。
「このプロジェクトは水とともに生きる未来のライフスタイルを自由に発想するところからスタートしていて、商品化や経済合理性を前提に発明していなかった」と言うが、それが偶然ロンドンの投資家の目に止まり、亀井は2018年にAMPHICOを起業。具体的なビジネス展開を探り出すことになる。
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