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焼き具合は音で判断する

ハゼの直後、浅煎りの状態。

ハゼの直後、浅煎りの状態。


そのまま揺すり続けていると、徐々に豆が色づき始め、パチパチと爆ぜる音が聞こえてくる。

この音は「ハゼ」と呼ばれ、豆にしっかり火が入っている証拠。安定してパチパチ鳴るのがムラなく焼けている合図だ。

一方、大きくバチンと爆ぜる場合は火力が強過ぎる合図なので少し火から離そう。

焼き終えたロースター自体が熱を持っているので、ザルなどに早く移してやろう。

焼き終えたロースター自体が熱を持っているので、ザルなどに早く移してやろう。


爆ぜたあと、どこまで焙煎するかはお好み次第。これくらいかな、と思ったところで火からおろし、ザルに移してなるべく早く粗熱をとる。

ロースターに入れたままにすると、余熱でどんどん火が入ってしまう。お店ではすぐにうちわで仰いだり、扇風機に当てたりして熱をとっている大事な作業だ。

浅煎りが好きか、深煎りが好きかで焼き具合を調整するのは、自家焙煎の楽しみのひとつ。

焼き具合で味が変わるし、同じように焼いても種類ごとで違いも明確に出る。さらには、ブレンドだって楽しめてしまうのだから、コーヒー焙煎沼はどこまでも深い。

これは同じ豆を使ったが、消えかけの炭で焼いたもの。火力が弱過ぎて、焼きムラができてしまった……。

これは同じ豆を使ったが、消えかけの炭で焼いたもの。火力が弱過ぎて、焼きムラができてしまった……。


厳密に言えば、風が吹いたり、寒かったり、暗くて見えづらかったりと、アウトドアできっちりと豆を焼くのは難しい。

しかし、ある程度アバウトに仕上げても、初めてでも、自ら焚き火で焼いたってだけで抜群に美味い。さらに、山奥の湧水で淹れたなら、その味わい深さは言わずもがな。

火を焚いて、コーヒー豆を煎りながら、じっくりと好みの味を作り出す時間まで味わう。大自然でのキャンプ×焚き火×コーヒー焙煎は、相性抜群の遊び方なのだ。


[問い合わせ]
新越ワークス ユニフレーム事業部
03-3264-8311
www.uniflame.co.jp

池田 圭=取材・文 矢島慎一=写真

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