OCEANS

SHARE

2023.06.01

Picks

「パタゴニア プロビジョンズ」初のラガービール「ロング・ルート・ラガー」限定発売、味はどんな?

Amy Kumler (C)2023Patagonia, Inc.

Amy Kumler (C)2023Patagonia, Inc.

▶︎すべての写真を見る

「1杯のビールで、地球を救う」というコンセプトのもと、環境革新的な穀物「カーンザ」を使用したビールを販売しているパタゴニアの食品部門「パタゴニア プロビジョンズ」。

この度、初となるラガービールを6月1日(木)にパタゴニア直営店で限定醸造にて先行発売する。

オーガニック原材料と多年生穀物を使用し、世界的に人気の高いミュンヘンスタイルのラガービールであるヘレスにアレンジ。ハニーモルトと爽やかでフローラルなホップの香りに加え、多年生穀物であるカーンザのスパイシーな風味と苦みが特徴だ。

5番目のビール「ロング・ルート・ラガー」

「ロング・ルート・ラガー」355ml。限定醸造(在庫がなくなり次第、販売を終了)。パタゴニア直営店にて先行発売。パタゴニアオンラインストアは6月中旬より発売。麦芽使用比率:50%以上。「カーンザ」は、酒税法ではビールの副原料として認められていないため、日本では発泡酒に分類される。682円/パタゴニア プロビジョンズ(パタゴニア日本支社 カスタマーサービス 0800-8887-447)

「ロング・ルート・ラガー」355ml。限定醸造(在庫がなくなり次第、販売を終了)。パタゴニア直営店にて先行発売。パタゴニアオンラインストアは6月中旬より発売。麦芽使用比率:50%以上。「カーンザ」は、酒税法ではビールの副原料として認められていないため、日本では発泡酒に分類される。682円/パタゴニア プロビジョンズ(パタゴニア日本支社 カスタマーサービス 0800-8887-447)


小麦の仲間で革新的な穀物「カーンザ」により、傷んだ土壌を回復させ、炭素を固定しつつ、世界の食糧を供給しようという気運が高まっている。

この変化を加速させるため、パタゴニアは2016年にオレゴン州ポートランドの「ホップワークス・アーバン・ブルワリー」と共同で、世界初となるカーンザから作られた「ロング・ルート・ペールエール」を発売した。

それからさらに多くの農家と協力して米国内外でカーンザの生産面積を増やし、2019年に「ロング・ルート・ウィット」、2021年に「ロング・ルートIPA」、2022年には限定醸造の「ロング・ルート・ヘイジーIPA」を発売。

これまでの4種のビールは、すべてエールビールだった。ビールは、エール酵母(上面発酵酵母)を使うエールと、ラガー酵母(下面発酵酵母)を使うラガーの2つに分類されており、エールビールは、香り豊かで味わい深い特徴があり、ラガービールは爽やかで飲みやすい特徴がある。

ラガーの中でも、ドイツのミュンヘン発祥の伝統的なスタイルであるヘレスは、キレがあり軽く、爽快な飲み口でピルスナーと比較すると麦芽のうまみがさらに濃く、ホップの苦味が弱いのが特徴だ。

Amy Kumler (C)2023Patagonia, Inc. 

Amy Kumler (C)2023Patagonia, Inc. 


パタゴニアのビールに独特のスパイシーな風味を与えるカーンザは、一年生小麦の仲間であり1万年以上前から行われているイネ科の植物を穀物へと改良した方法に基づき、ウィートグラスと呼ばれる小麦若葉とかけ合わせて栽培品種化された。

カーンザは、長い根と多年生という特徴により、耕起や農薬なしに成長する。従来の小麦より水を使わず、表土を回復させ、一年生穀物より多くの炭素を大気中から吸収する。

そして収穫後に地中に残った根が分解されるとともに、炭素を土に封じ込める。

パタゴニア プロビジョンズサイトより

パタゴニア プロビジョンズサイトより。


空気中の二酸化炭素は地球を温暖化するが、地中の炭素は表土の微生物を活性化し、より豊かで肥えた畑を作る。すべての植物は光合成を通じて空気中の炭素を回収し、もとあった場所(つまり足の下)へ戻す。

しかし小麦のような一年生穀物(大半の食用作物)は植え付け前に耕起を必要とし、この化石燃料に依存するプロセスが、土壌を破壊し、再び炭素を空中に放出することになる。

カーンザは、ほとんど耕起なしで複数年にわたる穀物栽培が可能なため、地中に固定した炭素を維持することで、この問題を解決する。

夏の海辺で、太陽の下で飲むビールは格別。しかも、こんな地球を修復するビールなら気持ち良く酔えそうだ!


[問い合わせ]
パタゴニア日本支社 カスタマーサービス
0800-8887-447



SHARE

次の記事を読み込んでいます。