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編集部:出来上がりが今から楽しみです。馬場さんはこれから先の波佐見焼のことをどのようにお考えですか?

馬場さん:「果たして必要か?」ということを最近よく考えるんです。ものが溢れ、リサイクルショップにたくさんの焼き物が並ぶ今の時代に、新しいものを今と同じスピード感と量で作り続ける必要があるかというと、きっとそうではないですよね。バランスを考えながらやらないといけないなという気持ちも芽生えてきています。

編集部:なるほど、確かにこれからの時代に必要な視点かもしれませんね。一方で、小田さんのお話では公園を作る構想を進められているとのことでした。



馬場さん:そうなんです。あくまでも町あっての僕ら。町自体が衰退している今、これからはもっと波佐見町に貢献していきたいと考えています。また、後継者の育成も大切。僕らの時代は、小学校、中学校時代に自らの町の産業に触れる機会がなかったので、小さい子供の頃から産業を見てもらえる環境を作ることができればと考えています。そこで、大きな公園を作る予定。町の外の人や小さい子供がただ遊びに来て焼き物に触れられる環境を作るだけでも、産業の未来は少しずつ変わってくるのかなと思っています。

編集部:そうなんですね。公園は具体的にはどのような場にしようと考えられているんですか?

馬場さん:波佐見焼というのは分業なので、一つの焼き物を作るのに、いくつもの会社が関わっているんです。でもなかなかその全体像は見えにくいものなので、公園に遊びに来た人がその全工程を見れるような場所にしたいと思います。小田さんに僕を紹介してくれた関祐介さんという建築家がデザインするんですよ。予定通り進めば、2020年にできる予定。一人でも多くの子供が「焼き物屋さんってかっこいい!」と思ってくれたら嬉しいですね。

編集部:完成が待ち遠しいですね。今後のご活躍も楽しみにしています。



マルヒロストア
長崎県東彼杵郡波佐見町湯無田郷682
営業時間:10時~18時
定休日:不定休


記事提供:FUTURE IS NOW

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