アレンジに見る遊び心とテスラ愛
「だいたい一台の車を3〜5年はじっくり乗る」という槙野さん。
その間、好きが高じて自分流にアレンジを加えることも多いのだとか。なかでも、良くも悪くも周囲をざわつかせたのがポルシェの「カイエン」だった。
「めちゃくちゃいじりましたし色も何度も変えました。蛍光イエローにしたときは、周りからの評判が良かったんですが、迷彩はいちばん評価が低かった。全員から「スイカ?」って言われましたから。
当時は結婚前で、週刊誌にも度々写真を撮られていたんです。だから、目につかないようにする意味も込めて迷彩にしましたけど、そもそも都心に同化できそうな森とか林がなかったですね(笑)」。
今回も槙野さんならではのアレンジを加えている。
「もともとボディは真っ黒なんですよ。ただ、今となっては都内でも結構走っているのを見かけますから、差別化を図る意味でもマットシルバーに変更しました」。
「あとは、エンブレムをシルバーからカーボンのように黒くして、周囲も全部黒に変えました」。
そして、特筆すべきがこのハンドルである。
「純正のハンドルは丸形なんですけど、新しく発表されたモデルYのヨークハンドルにはめ変えました。マリオカートのハンドルのようですよね(笑)」。
「これ、乗ったらわかるんですけど、運転席は解放感があってスッキリしています。現在の時間、聴いている音楽、速度、電池の残量も一目でわかる状態。目の前がクリアだと運転もしやすいですよね」。
さらに、初速もこれまでの車とは比較にならないとか。
「もう3秒で100kmを超えます。結構びっくりすると思いますよ。ほかの車もいろいろ乗ってきましたけど、反応はダントツですね。ジェットコースターみたいです。
最近だと、『モデル3』に『モデルY』と、面白いモデルも登場しましたし、選択の幅も拡大していますからほかも気になっています。個人的にはサイバートラックに乗ってみたいですね」。
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「まさか車をアプリで操作できるようになるとは思わなかったです」と槙野さん。まさにシーンの先頭を走る車。ガソリン車の“操っている感”も大いに理解できる。
食わず嫌いで嫌厭するのはもったいないと実感させてくれる、槙野さんの愛車だった。