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⑤『ロッキー』
8作品の観了時間=約14時間55分

編集部私物

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シルヴェスター・スタローンが自ら主演と脚本を手掛けるシリーズであり、ボクシングムービーの傑作シリーズとして受け継がれてきた名画である。

1976年に公開された『ロッキー』では、自堕落な生活を送っていた三流ボクサー、ロッキー・バルボアが様々な出会いを経て一念発起し、ストイックな特訓を乗り越え、世界チャンピオンへ挑戦するというストーリーが描かれる。

『ロッキー』製作当時のシルヴェスター・スタローンは俳優としてなかなか芽が出ず、オーディションに出ては落選し、ポルノ映画や用心棒めいた日銭稼ぎをしていたようで、そういった実生活がロッキー・バルボアと一致していた。

本作が第49回アカデミー賞の作品賞・監督賞・編集賞と第34回ゴールデングローブ賞ドラマ作品賞を受賞することになり、スタローンは作中の主人公と同様にアメリカンドリームをつかむことに。そんな現実と映画の世界がオーバーラップしている作品という意味でもロマンが感じられる。

その続編を描く形で『ロッキー2』『ロッキー3』『ロッキー4/炎の友情』『ロッキー5/最後のドラマ』『ロッキー・ザ・ファイナル』を制作。

スピンオフ作品としてアポロ(1作目に対峙した世界チャンピオン)の遺児アドニスが主人公のスピンオフ『クリード チャンプを継ぐ男』『クリード 炎の宿敵』、2023年に『クリード 過去の逆襲』が公開されている(日本では5月26日公開予定)。

ちなみに、新作『クリード 過去の逆襲』は、監督・主演をマイケル・B・ジョーダンが務める。公開に伴って5月17日(水)に、初来日イベントが開催されるらしい。こちらも楽しみだ!



『ロッキー』シリーズは、いわゆるスポ根的な暑苦しく男くさい映画ではなくて、ボクシングをテーマに描かれた人間劇場だ。いろんな事情を抱えた人物が登場し、各々の生活を抱えながら悩み、努力を重ね、リングに向かっていく姿に感動を覚える。

語り継がれる名シーンが多いのも特徴の1つだろう。特に第1作目の『ロッキー』は記憶に残るシーンが多い。

とりあえず観終わった後は、生卵を3、4個丸呑みしてやろうか、という気分になる。これは観ればわかると思うので是非。

それに有名すぎるメインテーマ。聴くだけで心を鼓舞される、あのテーマソングをバックにロッキーがフィラデルフィア美術館の階段を駆け上がるシーンをとにかく観てほしい。

ちなみに、フィラデルフィア美術館の前にはロッキーの銅像が立っている。それくらいの名画だということをお伝えしたい。


6/7

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