④『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
3作品の観了時間=約5時間41分
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ブルーレイ 2619円、DVD 1572 円/NBCユニバーサル・エンターテイメント © 1985 Universal Studios. All Rights Reserved.
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の1作目は1985年公開、以降『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989年)と『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(1990年)、2つの続編がある。
1作目の舞台は公開年でもあった1985年現代、そこから過去に遡って自分と同い年の両親に出会って……という物語だ。
当たり前なのだがタイムスリップなどしたことがないので、子供の頃、はじめて『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観たときに「過去を無造作に変えるとそんなことになるんだな」などと思った記憶がある。
そんな、ちょっとリアルで説得力がある科学冒険的な要素が盛り込まれているからグッと惹き込まれるのだ。
マーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)とドク(クリストファー・ロイド)のテンポの良い掛け合いは何度観てもクスクスするし、デロリアンがはじめてタイムスリップした瞬間には、言いようのない感動を覚える。
© 1985 Universal Studios. All Rights Reserved.
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とは何なのか。思うに、我々日本人にとってはアメリカン・カジュアルの象徴とも思える。
’80年代アメリカで制作された本作には、その時代の空気感が落とし込まれていて、特に1作目における登場人物のファッションはリアルな80’s アメカジである。映し出されているものすべてに、アメリカへの憧憬を感じる。
© 1985 Universal Studios. All Rights Reserved.
ギャグの描き方やストーリー性、敵役のビフ・タネン(トーマス・F・ウィルソン)がいるところなんかも、勧善懲悪のストーリーをベースとしたアメリカンムービー然とした佇まいだ。だからこそ素晴らしくて、魅力的なのだ。
デロリアンによるタイムスリップに、マーティとドクによるワクワクする展開、時空移動によるドキドキとハラハラ。
いわゆるタイムマシーンもの(と呼ぶのが正しいのかわからないが)の中で、これまでもこれからも最高傑作であることは間違いない。
5/7