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②『猿の惑星』
9作品の観了時間=約14時間6分(リメイク含む10作品=約16時間6分)

ディズニープラスの「スター」で配信中。© 2023 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

ディズニープラスの「スター」で配信中。© 2023 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.


『猿の惑星』、最初の公開は1968年。言うまでもなくSF映画の金字塔として現在に残る名作ではあるが、第1作目に落とし込まれた衝撃のオチについては、ぜひお子さんにも解説していただきたい。

未知なる惑星に向けて地球を飛び出て2000年(船内時間では約18カ月)。トラブルにより不時着したのは、なんと”猿の惑星”だった。そこは人間が奴隷として扱われている星であり、宇宙飛行士テイラーは猿たちから逃げ、安住の地を探そうとするが……。

という有名過ぎる冒頭の物語から叙事詩的に描かれた本作、非常にユニークで面白い映画なのだが、ただの娯楽ではないのはご存知の通り。

© 2023 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

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第1作目が公開された当時、アメリカはベトナム戦争の只中にあり、そういった世相を投影させたSF映画としても非常に衝撃的なものであった。

1作目以降、『続 猿の惑星』から『新 猿の惑星』、『猿の惑星 征服』、『最後の猿の惑星』と続き、人から猿へと主観が変化していくのもシリーズを通して観ると面白い。

© 2023 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

© 2023 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.


同時に、本作は小山田圭吾といったレジェンドにも大きな影響を与え、ファッションにおいてもA BATHING APE®などのルーツとなっている。そういったカルチャー的側面もあって、国内において『猿の惑星』は、より特別なものとして扱われていると感じる。

人類が今も抱えている核戦争という問題、そもそも進化とは何か、生物の優劣は知能にあるのか否か。そんなことを子供と話し合いながら鑑賞しても楽しいだろう。

2024年にはリブート作品も公開予定なので、今のうちに観ておこう。


3/7

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