電気自動車化された「ルノー4(キャトル)」。
▶︎すべての写真を見る 古いルノー車に乗っている人や、乗りたいと思っている人に朗報!
以前取り上げた
オズモーターズのように、最近は古い車を電気自動車(バッテリーEV)へコンバートする取り組みが注目を集めつつある。
そしてこの度、ルノーが古い「ルノー4(キャトル)」の中身を電気に変える、いわゆるEVコンバージョンキットの販売を開始した。
今後「ルノー5(サンク)」や初代「トゥインゴ」の電動化キットも販売される予定だ。
リアの充電口らしい部分に「R-FIT」の文字がある。
実は、こんな「古い車大好き」な人を応援する取り組みは、日本で大人気のミニも行っており、クラシック・ミニの顧客に向けた
「MINI Recharged」を始めていることは以前に紹介済み。
そして今回、ルノーも「ウチの車も電動化して、今後も長く乗ってください」とばかりに、「EVレトロフィット」の販売をスタートしたのである。
フランスのクラシックカー用EVコンバージョンキット業者としてはパイオニアであるR-FIT社と、ルノーの提携で生まれたこのコンバージョンキット。古い車のトランスミッションをそのまま利用し、エンジンの代わりにモーターとバッテリーを搭載する。1回の満充電での走行距離は約80kmだ。
こちらも電動化された「ルノー5(サンク)」。
「でも、小型車でたった80kmじゃなぁ」と思ってしまう人もいるかと思うが、そこにもちゃんと理由がある。
パリは「低排出ゾーン」制度を導入して、ガソリン車等の乗り入れを規制している。そして狭い路地も多いパリで、大きなSUV型電気自動車じゃ何かと不便だ。
加えて、美しいパリのシャンゼリゼ通りには、可愛らしいキャトルやサンク、初代トゥインゴが今でも似合うはず。
だからパリで普段の買い物へ出掛けられる80km程度走れば、日常使いには十分事足りるのだ。これは日本の大都市での日常使いでも同じことが言えるのではないだろうか。
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