メゾン ミハラヤスヒロ デザイナー 三原康裕さん 50歳●日本を代表するデザイナーにして、サーファー。さらに、スケート、ピストバイクまでも愛する。自⾝が粘土でかた取ったソールを使用した「OG ソール」スニーカーは今や入手困難に。
▶︎すべての写真を見る 「古いもの、そしてヴィンテージライクなものたちにはどこか色っぽさを感じる」と語る三原康裕さん。
「新しいものには未来への希望がありますが、“時の変化”を感じさせるものには愛着が湧いてくる」。
青へのこだわりを聞いてみると、特にこれまで意識はしてなかったようだが、愛用のヴィンテージを見返してみると、そこには多彩な“青”があった。
「青もフェチのひとつなのかも知れない」と、自身の青好きを改めて確認できた日でもあった。
時間のパラドックスを楽しめる和洋折衷
「メゾン ミハラヤスヒロ」のブルゾン「日本に駐留していた米軍兵士が記念にオリエンタルな刺繍を入れてお土産として持ち帰ったのがスカジャン。いわば和洋折衷デザインで、中でも青は定番色でした。
今季は、ブリーチを加えて褪せた雰囲気を出したものをブランドで製作しました。
常に未来に向けた服を作っていますが、このスカジャンのイメージは過去。その時間的パラドックスが面白いんです」。
海がつないだ必然的な出会い
「オメガ」の腕時計「これは、『シーマスター600 プロプロフ』というモデルで、’70年代前半に販売していたもの。当時はダイバーズウォッチの最高峰と目されていましたね。
落ち着いたネイビーダイヤルと、形の歪さやチープなタイポグラフィーといったトイっぽさとのコントラストにグッときます。サーファーという視点からも魅力的ですね」。
2/2