④ ホカ独自のフォルムの理由は、トレイルでこそ体感できる
![「CLIFTON L GTX」2万6400円/HOKA(デッカーズジャパン 0120-710-844 www.hoka.com)](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/42337/images/editor/24a4e5a8ae8b3ab6cf8aa3b4e06b5f8809578189.jpg?w=850)
「CLIFTON L GTX」2万6400円/HOKA(デッカーズジャパン 0120-710-844)
すっかり街履きとして人気のホカから1足選ぶなら、悪天時のフィールドでも機能する「クリフトン エルGTX」はどうだろう。
実はコイツも、アウトドアシューズとしてかなり優秀。同社を代表するランニングシューズ「クリフトンシリーズ」をベースに、ゴアテックスの防水性能を加えることで、よりフィールドでの使い勝手を向上させたモデルである。
![真横から見るとホカらしさがよくわかる。](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/42337/images/editor/dc79b26ad9ee0eafb03c8be928bbc8ac5bf423bd.jpg?w=850)
真横から見るとホカらしさがよくわかる。
分厚いEVAミッドソールとメタロッカージオメトリー(ソールの前後が反った形状)の見た目の奇抜さにばかり目がいってしまうが、この組み合わせの実力のほどはフィールドで履いてこそ体感することができる。
アップダウンが繰り返される荒れたトレイルでは、快適なクッション性の高さや独特な形状が体重移動を自然に促してくれることを実感できるはずだ。
![片足で約300g(実測値)。](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/42337/images/editor/237ce4e730d14bb3a6f7ab326b7eaa0b0856f881.jpg?w=850)
片足で約300g(実測値)。
片足で約300g(27cm。実測値)と純粋なトレランシューズほどの軽さはないが、実際に歩いてみると数字以上に軽快な履き心地に驚かされるだろう。
⑤ 相反する要素を、サロモンが高い次元で両立
![「CROSS HIKE2 GORE-TEX」2万3100円/Salomon(サロモンコールセンター 03-6631-0837 www.salomon.com)](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/42337/images/editor/dfccbd10e0a4f64854e8d7e047b53eba5288bd66.jpg?w=850)
「CROSS HIKE2 GORE-TEX」2万3100円/サロモン(サロモンコールセンター 03-6631-0837)
最後に紹介するのは、近年セレクトショップでも積極的に展開されているブランド「サロモン」のハイキングシューズ。
トレランシューズも人気のブランドだが、ここではより使えるフィールドが広い「クロスハイク2 GORE-TEX」をピックアップしてみよう。
![ステッチがないシームレスな設計。](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/42337/images/editor/b5b409f297da1cbd637826e1483e6389376b063b.jpg?w=850)
ステッチがないシームレスな設計。
このモデルの特徴は、軽さとプロテクションという相反する要素をバランス良く搭載している点にある。
ステッチをなくしたことで水の侵入を抑え、グローブのようにしなやかに足を包み込む構造のアッパーはゴアテックスメンブレンを採用。
ソールには密着性の高い素材を使い、ラグ形状はかなり深め。柔らかい泥や起伏のあるトレイルでも、強力なグリップ力とホールド感を発揮してくれる。
![全方向に効きそうな形状なしっかり深めのラグ。](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/42337/images/editor/8b043ba59a810a2a9309173a627b92f32900d47a.jpg?w=850)
全方向に効きそうな形状なしっかり深めのラグ。
トレランシューズのような軽さと、前衛ブランドのランウェイルックのような雰囲気満点の洒落たデザインにも関わらず、過酷な気象条件下でもバリバリ使える実力派。
ローカットの展開もあるが、これからの雨が多い時期には濡れを気にせず、街でもショートブーツのように使うことができるミッドカットをおすすめしたい。
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ご覧いただいた以外にも、着用シーンやフィールドを選ばない二刀流アウトドアシューズは年々増加傾向にある。大谷さんよろしく、街用とシューズを分けて考える必要がない時代が、やってきているのかもしれない。