ロングドライブを快適にする贅沢仕様
大きいながらも端正なフォルム。
もちろんスマホのアップルミュージックやアマゾンミュージックを車載オーディオに繋いで好きな音楽も楽しめるのだが、用意されているのは11個のスピーカーを備えたJBLプレミアムオーディオシステム。
あらゆる音楽ジャンルの車内コンサート環境を作り上げることができる。
この「トヨタオーディオマルチメディアシステム」は、もはや今どきの車なら当たり前!? な音声入力「Hey、TOYOTA!」で起動する。
ドライバーも音声だけで目的地設定やオーディオコントロール、車内温度調整が出来て、先進安全運転支援機能も充実しているので、ドライバーも快適に旅を楽しめるだろう。
運転席周りもシンプルに仕上げられている。
もしも途中でガソリンを入れなきゃ、と思っても、いちいちナビを操作する必要もなく、「ヘイ、トヨタ」と話しかけてから「ルート沿いのガソリンスタンドを探して」なんて感じで話しかければ、最適なガソリンスタンドを提案してくれる。
ガソリンスタンドで休憩した際も、グランドハイランダーは賢い。
万が一ヘッドライトを消し忘れたり、ドアをロックし忘れて車を離れたとしても、スマートフォンから操作できるから、いちいち車に戻る必要もないのだ。
7人乗り仕様なら2列目シートは左右独立。
ボディサイズは全長5m超で3列シートを備えたのフルサイズSUV(トヨタでいえばセコイア)よりちょっとだけ短い程度。
車名に入っている「ハイランダー」は、既にアメリカで販売されているミドルクラスSUVで、全長は約5mと日本のランクル300と同じくらい。グランドハイランダーはその派生車種ということになる。
3列目も広々して見える。
セコイヤより短いとはいえ、3列目を使ってもその後ろにスーツケースを7つも載せられる。3列目を畳めばさらにテントでも何でも積むことができるだろう。
もちろんトヨタ自身が「究極のロードトリップSUV」と語る通り、大陸横断も十分こなせる走行性能が与えられている。
パワートレインは2.4Lターボと2.5L+モーターのハイブリッド、さらにハイブリッドのマックスパワーバージョン「ハイブリッドMAX」という3種類。
特にハイブリッドMAXは「トヨタのミッドSUVで最もパワフル」だという。2WDと4WDが選べるが、4WDは3つのモード(マッド&サンド、ロック&ダート、スノー)を備えたマルチテレインセレクトが用意されている。
とまあ、いつでもサンタモニカからシカゴを経由してニューヨークへ行けそうなグランドハイランダー。
ランクル300にも通じるような、厳ついんだけど端正というデザインも胸の中をくすぐられる。ランクル300はいまだに注文停止中だが、「だったらグランドハイランダーをアメリカから……」なんて思いたくなるほど、魅力的な一台だ。