通常は布地のテープなどでデザインされるラインを開閉可能な白いジップで。気の利いた表現でスポーツウェアにデザイン性をプラス。艶のある生地で品良く見える。カットソー2万6400円、パンツ3万3000円/ともにワングラヴィティ(エストネーション 0120-503-971)、スニーカー3万6300円/ディーゼル(ディーゼル ジャパン 0120-55-1978)、サングラス6万8200円/レスカ ルナティエ(グローブスペックス エージェント 03-5459-8326)
▶︎すべての写真を見る 異なるふたつの要素がミックスされたときに、思わぬ別の形に進化することがある。
例えば、近年増えつつあるラグジュアリーSUV。マセラティの「レヴァンテ」やフェラーリの「プロサングエ」といった車種もその類いに数えられるだろう。
元来SUVは悪路走破性や積載能力に優れるタフな車。そこにラグジュアリーという価値観が融合し新たな形に。
贅沢な居住空間やスーパースポーツのドライビングプレジャーが加わり、既存の枠を超えた別種の魅力が生まれたのだ。
[Other Variation]アイコニックなメタリックテープのデザインが、単なるジャージーとの違いを物語る。素材はいわゆる段ボールニット。ストレッチ性が高く、型崩れもしにくい。パーカ3万1900円、パンツ3万3000円/ともにワングラヴィティ(エストネーション 0120-503-971)
ファッションにおいても同様の現象は起こる。冒頭の写真で着たワングラヴィティのジャージー。これも掛け算が新たな価値を生み出した好例といえる。
単なるトレーニングウェアにすぎなかったジャージーに「上質さ」「デザイン性」という付加価値を加え“よそ行き顔”に進化させた。
ワングラヴィティが掲げる哲学は「上質はラフに、カジュアルには緊張感を」。水と油が乳化するかのごとく、本来対極の要素をひとつに収斂させるのが狙い。
楽はしたい、でもお洒落もしたい。この二律背反をかなえる新種とあって、どうやら港区界隈の富裕層に爆売れしているらしい。この気持ち良さ、港区おじさんだけに独占させておくのはもったいないぞ。