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2023.02.19

あそぶ

焚き火の「薪」を無駄なく正しく買えてる? 上手な選び方と揃えるべき量を解説


「Camp Gear Note」とは……

焚き火用の薪を準備をする際、購入する段階から樹種を意識しているだろうか。

大きなふたつの分類は「針葉樹」と「広葉樹」。ただこの2種類があることだけ知っていても、それぞれ特徴を理解していなければ、いつまで経ってもビギナーから抜け出せない。

薪の使い分けをマスターすることは、焚き火の上達に繋がる基本かつ重要なポイントだ。

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 ただ「薪」と書かれていたら、だいたい針葉樹

ただ「薪」として売られているものの大半は「針葉樹」だ。

ただ「薪」として売られているものの大半は「針葉樹」だ。


まず、購入の際に違いをどう見分けるか。それぞれの特徴とあわせておさらいしていこう。

ホームセンターやキャンプ場で、「薪」とだけ表記して販売されているものの大半は、実は「針葉樹」。紅葉樹よりも安価で手に入りやすく、流通量が圧倒的に多い。

柔らかく割りやすいのが特徴。フェザースティックを作るなら針葉樹がおすすめ。

柔らかく割りやすいのが特徴。フェザースティックを作るなら針葉樹がおすすめ。


針葉樹は油分を多く含み燃えやすく、柔らかいので細く割りやすい。この特徴を活かすならば、燃やし始めの焚き付けにしたり、短時間の焚き火用として使うのが向いている。

しかし燃えやすい反面、燃焼時間も短いことに注意したい。長い時間燃やし続けたいときには、あまりコスパが良くない薪と言える。


長く燃えるぶん、少し値が張る「広葉樹」

 針葉樹とは違い、「広葉樹」と表記されて売られている場合がほとんど。

針葉樹とは違い、「広葉樹」と表記されて売られている場合がほとんど。


対して、「広葉樹」は針葉樹よりも売られていることが少なく、値段が少々張る。しかし、その差を補ってあまりあるほど、焚き火向きなメリットを持つ樹種だ。

広葉樹は長く安定して燃え続けてくれる。

広葉樹は長く安定して燃え続けてくれる。


まず、針葉樹と比べると圧倒的に燃焼時間が長い。安定して燃え続けてくれるので、ダッチオーブンなどで長時間の焚き火料理をしたいときは、広葉樹のほうが向いている。

硬くて割りづらいので、写真のような節の部分は避けた方が無難。

硬くて割りづらいので、写真のような節の部分は避けたほうが無難。


デメリットは火がつきづらいことと、硬くて割りづらいこと。

焚き火に慣れていないうちは少々扱いづらいかもしれない。細く割って使うよりも、ある程度の太さで使って燃焼時間が長い特徴を最大限に活かそう。


市販されている薪の長さは、だいたい30〜40cm

この薪は34cm。

この薪は34cm。


せっかく購入した薪が、そのまま焚き火台で使えるのか、薪の長さも目安を押さえておきたい。

市販されている薪の長さは、だいたい30〜40cmほど。日本には薪の長さに関する規格はないが、薪ストーブで燃やしやすいという理由で、このくらいの長さが一般的になっている。

ちなみに、北欧では「薪の長さは30cm」ときっちり決まっている国もあるそうだ。

筆者が所有する焚き火台も測ってみたところ、1辺の長さが35cmに設計されていた。

筆者が所有する焚き火台も測ってみたところ、1辺の長さが35cmに設計されていた。


必然的に焚き火台の多くは、このくらいの長さの薪をそのまま使えるように設計されている。

折りたたみタイプのノコギリがあるとなにかと使えて便利。

折りたたみタイプのノコギリがあるとなにかと使えて便利。


ただし、コンパクトなサイズの焚き火台を使うなら、ノコギリも一本持っておくといい。薪だけでなく、拾った枝の長さを整えるのにも使えるので便利だ。


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