体重の増減は1カ月単位で測るべし
――意外といろいろ食べられるものですね! ちなみに停滞期はありましたか? ありましたね。ただ、必ず打破されるという理論上の自信があったので、辛かったけれど、粘ることができました。
――どうやって打破したんですか? 糖質制限と脂質制限を入れ替えて、停滞期を打破するという方法があるのですが、僕はそれを細かく切り替えるのではなく、10カ月のうちの前半は糖質制限をして、停滞期に入りそうなタイミングで脂質制限に切り替えて、体に刺激を入れました。
――確かに効果ありそうですね。 もうひとつは肝臓に着目をしたことです。よく代謝を上げるには筋肉量を上げろと言われますよね?
だけど筋肉と同じぐらい肝臓の代謝量も多いんです。お酒を飲むと肝臓はアルコールの代謝を優先するため、基礎代謝には悪影響だと言われています。
つまり、今やっている運動だけでなく、肝臓も健康なほうが代謝は上がると考え、禁酒をして、
脂質制限に切り替えたタイミングでヘパリーゼを飲み始めました。
――ヘパリーゼって薬局で売っているアレですよね? 効果はありましたか? はい。ただ、変わらない日もありました。人間の体重は水と便で増減しますから、1日の中で2kgぐらい変わることはあるんですよね。だから前日より体重が増えていても太ったわけではなくて、水や便が体内に溜まっているだけ。
1〜2週間停滞することはザラにあるので、
僕は1カ月単位で考えるようにしていました。もし1カ月体重が停滞していたら、それはダイエットのやり方に、どこか見直すべき点があるということだと思います。
チートデイではなくリフィートデイ
――停滞期打破にチートデイがいいという話も聞きますが、古川さんは取り入れましたか? 僕は
チートデイ不要派です。チートデイって、好きなだけ食べて1回は体重が増えるけれど、それをきっかけに代謝が元に戻るという理論なんですが、僕は結構疑問で。
代謝を上げる方法は、ご飯をたくさん食べる以外にもたくさんありますよね。わざわざチートデイで体重を増やさなくても、きちんと食事で粘っていたら、もっと早く痩せ始める可能性もある。
だからチートデイではなく、
炭水化物をいつもより多めに摂るリフィードデイを設けていました。これだと体重もそんなに増えず、戻りも早いですから。
――ただ、チートデイは食べたい欲を満たす効果もありますよね。 そうですね。僕はもともと、昼も夜も食べられるぐらいラーメンが大好きなんですよ。だから、どうしても我慢しきれず、10カ月のうちに2回だけラーメンを食べました。
大好物の肉大盛りラーメン。
ただ、このときに正当化をしないことがポイントです。チートデイだと思うと、ダイエットに有効だから週に1回は取り入れようとか考えちゃうじゃないですか。
でも、ラーメンはダイエットを後退させるマイナスの一歩で、これを食べたらまた数日頑張らなきゃいけない、それでも食べたいから食べるぞ!と割り切ると、頻繁に食べようとは思わないわけです。こういう考え方も僕は大事だと思っています。
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