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2023.02.18

ファッション

チャンピオンにロスアパ……プロがヘビロテしまくる、無地スウェット3選


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「スタイリストの“お助け服”」とは……

人気スタイリストに、撮影現場で頼る“お助けアイテム”を聞く本企画。

今回のテーマは「スウェット」。スポーツウェアにしてコーディネイトにも欠かせないこのアイテムを、スタイリストたちはどんな目線で選んでいるのか? 
話を聞いたのはこの5名
荒木大輔(あらき・だいすけ)
1976年、群馬県生まれ。長年ファッション雑誌を中心に活躍。映像作品や広告等では多くのミュージシャン、俳優を担当。最近はテレビドラマの現場でも活躍中。
上井大輔(かみい・だいすけ)
1977年、神奈川県生まれ。俳優、ミュージシャン、スポーツ選手からお笑い芸人まで、多くの著名人から信頼を得る。TV、映像作品、広告関連など、活躍フィールドは広い。
菊池陽之介(きくち・ようのすけ)
1979年、神奈川県生まれ。雑誌、映像作品、広告などで活躍するオールラウンダー。キッズブランド「SMOOTHY」のクリエイティブディレクターも務める。
高橋ラムダ(たかはし・らむだ)
1977年、東京都生まれ。モード、ストリート、ヴィンテージミックスなど、多彩なスタイリングは、国内外で高い評価を得る。動画サイトも話題。youtube.com/c/LambdaTakahashi
鹿野巧真(かの・たくま)
1984年、山形県生まれ。手掛ける俳優、ミュージシャンは数知れず。近年は、ヒップホップユニット、クリーピーナッツのメインスタイリストとしても多忙を極める。

① 「チャンピオン」はスタイリストからも不動の人気!

パーカ1万3200円、スウェット1万2100円/ともにチャンピオン(チャンピオン ブランドハウス シブヤ トウキョウ 03-5962-7600)

パーカ1万3200円、スウェット1万2100円/ともにチャンピオン(チャンピオン ブランドハウス シブヤ トウキョウ 03-5962-7600)


推薦人:上井大輔さん

推薦人:荒木大輔さん

スウェットの代名詞的ブランドといえば、1919年にニューヨークで創業した「チャンピオン」。そして、1930年代に誕生した名作「リバースウィーブ」はあまりに有名だ。

縦編みの生地を横に使用することで、ボディが縦方向に縮むことを軽減。さらに両脇にリブを配することで、横方向への縮みも抑えた製法は、画期的な発明だった。

そんなリバースウィーブは、スタイリストからの信頼度も高い。



肉厚でタフなボディとゆったりとしたシルエットは、昨今のトレンドともシンクロし、撮影現場でたびたび使われる。

上井さんもそのひとり。

「スウェットといえばリバースウィーブ。現行のものをそのまま着せても、古着風にボロボロに加工してもサマになるので、自分なりにアレンジを効かせて活用しています」(上井さん)。



時代によって素材感やシルエット、ディテールに違いがあるのもこのスウェットの魅力。

最もポピュラーなディテールである左袖のロゴパッチや、トリコロールのタグが採用されたのは’80年代以降のことだ。

パーカ2万5300円、スウェット2万2000円/ともにチャンピオン(ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター 0120-456-042)

パーカ2万5300円、スウェット2万2000円/ともにチャンピオン(ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター 0120-456-042)


微妙な違いにこだわるスタイリストも少なくなく、特に荒木さんは“青単タグ”を好む。

「ウォッシュをかけた素材感や、ボディの厚みで選ぶなら“青単タグ”のスウェットです。着丈や袖の長さもいい塩梅で、体型を選ばないシルエットが他にはない魅力だと思います」(荒木さん)。



単色タグのシリーズは、’70年代に流通したリバースウィーブの復刻版。

なかでも“青単タグ”は、スッキリとしたシルエットがアジア人にマッチすると定評がある。ボディは11.5オンスで、程よく肉厚といった印象だ。



ちなみに、より武骨なアメリカンスタイルにこだわりたい場合は、USAメイドの“単赤タグ”(12.5オンス)やヴィンテージをセレクトするという意見もあった。


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