▶︎すべての写真を見る 2013年に登場して以来、目の肥えたカスタマーを唸らせてきた「U.S. オリジネーター」の新作が2月2日、リリースされた。「オールスターUS クラシック HI」がそれだ。
「オールスターUS クラシック HI」には’90年代に登場した「クラシック」のエッセンスが加えられている。こちらは「クラシック」のオリジン。
その新作は’90年代に登場した「クラシック」のエッセンスを加えている。「クラシック」は「オールスター」のオリジンへのオマージュを謳った、知る人ぞ知るモデルだ。
勘どころはオールブラックなバイプレイヤーだ。ソールテープ、トウキャップ、ヒールラベル、アンクルパッチ、そしてレザー素材のハトメ飾りとかかとひも。ありとあらゆるパーツが黒で染められた。
「オールスターUS クラシック HI」9900円/コンバース(コンバースインフォメーション 0120-819-217)
カラーは「クラシック」のアーカイブに倣ったカーキとミリタリーライクなオリーブの2色。ブラックが引き締めるそのカラーパレットには男なら誰もが魅了されるオーラがある。
’90年代ファッションがリバイバルしている背景を考えれば「クラシック」の登板は順当だ。PRチーフの西津嘉人さんによれば、数年前にリリースした「ブラック ボトム」の好調も後押ししているという。その名のとおり、底周りをブラックで染めたマスキュリンなコレクションだ。
古き佳きアメリカンヴィンテージをかたちに
「U.S. オリジネーター」は古き良きアメリカンヴィンテージをかたちにすべく、細部にわたってこだわりまくったコレクションである。
ノッチ付きのアンクルパッチ、8mm幅のコットンシューレース、ボディと織り目の異なるコットンのかかとひもーー往時のスペックを蘇らせるのみならず、デッドストックのような風格を与える工夫も凝らした。
それが洗いをかけたキャンバス素材のアッパーであり、ツヤ感のあるラバーパーツとハトメである。底まわりはウレタン素材のインソールでアップデートした。
蛇足ながらノッチとはパッチ上部につけた突起部のことをいう。これはパッチのセッティング工程でのミスを減らす工夫だ。
「ノッチは天地逆にとりつけないようにするための印です。プリントを見れば間違えようがないと考えるかも知れませんが、僕も実際、デッドストックで逆さまのパッチをみたことがあります(笑)」(西津さん)
「U.S. オリジネーター」の魅力をひと言でいえば、アメリカで生まれ育ったブランドのリソースを惜しみなくデザインに反映させた、いいとこ取りのコレクションということがいえるだろう。
厚底ブームが一段落して、加硫底を見直す機運が高まっていた時代の追い風も受けて「U.S. オリジネーター」は飛ぶように売れた。
現存する「オールスター」最古のモデル。
「オールスター」は生誕100周年を迎える2017年にリローンチし、「オールスター 100」や「オールスター クップ」などの新機軸を精力的にリリースしてきたが、感度の高い20〜30代を中心に根強く支持されてきたのが「U.S. オリジネーター」にラインナップされる「オールスター」だった。今もその評価は衰えることがない。
今シーズンはマイナーチェンジも敢行された。よりクラシカルな顔つきを追求した6mm幅のシューレース、トウスプリングを控えめにしたプロポーション、そして高密度のウレタンとラバースポンジの2層構造で柔らかく、高反発な履き心地を手に入れたインソールの3つである。
春に履きたい爽やかな一足も登場
「スター&バーズ US スエード」15400円/コンバース(コンバースインフォメーション 0120-819-217)
これからの季節にぴったりの一足もみつけたのであわせて紹介したい。1月にリリースされて話題となっている「スター&バーズ」の新作だ。
「スター&バーズ」はワンスターの前身となるモデルで、「オールスター」、「ジャックパーセル」に続いて昨年、「U.S. オリジネーター」の仲間入りを果たした。
目の覚めるような鮮やかなブルー(ビンテージブルー)の色合いもさることながら、見逃せないのがエイジング加工だ。
灼けたようなシューレース、黄変したラバーパーツ、白茶けたスエード。デッドストックの再現度でいえば、「スター&バーズ」のつくり込みは「オールスターUS クラシック HI」を凌駕する。
[問い合わせ] コンバースインフォメーション
0120-819-217