▶︎スナップをすべて見る。 どんなスタイルにもマッチして、一様に“スタイルアップ”してくれるスニーカーの定番カラーとして人気を二分するのが「白」と「黒」。
今の季節は、軽やかな印象の白スニーカーが優勢らしい。事の真実を確かめるべく、全国の街角に立つオーシャンズのスナップ隊が実地調査を敢行。果たして、白スニーカーは本当に春夏コーデに頼れる存在なのか?
デニムと白スニーカー。盤石の組み合わせ
岡山悠太さん
まずはオーシャンズ的に気になる、デニムとの相性からチェック。
岡山さんの場合、ブルージーンズにコンバースの「ワンスター」を合わせて、ナチュラルな雰囲気を演出。デニムの色落ちと爽やかな白い足元の組み合わせがいい感じだ。
着こなしのポイントは配色にあり。
スニーカーのアッパー部分を白Tシャツと、サイドのスターマークを赤いチェックシャツと、それぞれさりげなくカラーでリンクさせ、「なんでもない」から「なにげない」コーディネイトに昇華させている。
もしこれが黒のスニーカーだったなら、シックさが前面に出ていたかもしれない。
人気のブランドはコンバース
石橋朋大さん
ブランド別に見ると、街中の白スニーカーはコンバースに人気が集中。
シンプルでどんなコーデにも合わせやすい「オールスター」の着用率は、全体の4割近くに及んだ。同じ「白」でも、コンバースはさまざまな商品展開が支持されているようだ。
そんな中、独自のチョイスで周りとの差別化を図っていたのが石橋さん。
ハイエンドラインであるコンバース アディクトから、1970年代に発売されていた「コーチ キャンバス」の復刻モデルで足元をコーディネイト。
アイシーカラーの装いと白スニーカーとが絶妙にマッチし、涼しげなスタイルを完成させている。
変化をつけるならデザイナーズ
瀬片愼市さん
一方、今日的なムードを求めるなら、デザイナーズブランドやコラボアイテムを狙うのもおすすめ。
スニーカーブランドにはスニーカーブランドの良さがあるが、ファッションの視点からアプローチしたデザインには、やはり特有の魅力が備わっているからだ。
瀬片さんが選んだのは、アンダーカバーとヴァンズのコラボモデル。
名作スニーカー「エラ」をアレンジした一足は、英国出身のバンドtemplesの歌詞をつま先にプリントしたもの。
ファッション好きやカルチャー好きのシンパシーを呼ぶデザインは、モノトーンのコーディネイトにもさりげなく個性を与えてくれる。
きれい目なセットアップも、白スニーカーでOK
長野一翔さん
最後に検証するのは、足元のセンスが問われるカジュアルなセットアップスタイル。
さまざまな素材やシルエットが存在するカジュアル仕様のセットアップでは、シューズの選択肢もまた多岐に渡る。そんなときこそ、無彩色を代表する白スニーカーが万能だ。
長野さんは、ジャケット、パンツ、スニーカーをムジラボで統一。
ワンブランドでコーディネイトしていることに加え、色がケンカしない白スニーカーを選び、自然なスタイリングを実現している。
セットアップの色やシルエットが違っても、白スニーカーならそれを受け入れる懐の広さがあるので安心、ということになろう。
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これからの季節、白スニーカー活躍の場面がますます増えることは必至。新たな白スニーカーを手に入れて、夏のファッションで白星獲得を試みてはどうだろう。