「現地の学校では『バディ』と言って、いろんな面倒を見てくれるクラスメイトがいたんです。私にもウィニーちゃんという中華系のバディがいて、チャイナタウンに連れて行ってもらったりしました。めちゃくちゃ仲良くなって、今も交流があるぐらいです」。
ウィニーさんの家族が旅行で日本に来たときは、由姫乃さんの家族と浅草にあるすき焼きの名店「ちんや」で食事をした。
前列中央がウィニーさん、その左が由姫乃さん。
「何年越しかの感動の再会でした。お別れのときには日本語で頑張って書いた手紙をくれたんです。今度は私がニュージーランドに会いに行く番だと思っています」。
日本滞在中にいろいろなところに連れて行ったり、日本のことについて教えてくれたことに対するお礼にも触れた手紙。
ニュージーランドの留学時はおぼつかない英語力ながら、人に思いを伝えること、意思を表明することの重要性を知る。
そんな経験から高校では生徒会の副会長に立候補した。さまざまな生徒たちと交流を持ちながら、体育祭、文化祭、球技大会などのイベントを統括する役割だ。
球技大会ではマイク片手に司会進行も担当。
大学では観光学の中でも“レジャーレクリーエーション”分野のゼミに所属。まちづくりやエコツーリズムを主導する遠藤先生という教授に師事する。
竹富島で島の人々と交流(前列中央の黒いTシャツが由姫乃さん)。
「島に住んでいる人たちに話を聞いて、現地の資源をどう観光に置き換えられるかなど、観光で助けになることや反対に島にとってよくない影響になり得ることなどを学んだ実習でした。15人ぐらいのメンバーで10日間ぐらい泊まりました」。
敬愛する遠藤先生との2ショット。
在学中には大学が所有する船に乗って航海研修にも参加した。
「タヒチ、イースター島、オセアニア、赤道直下の辺りを周遊しました。サモアで現地の学生と交流したり。出発は2月中旬で、3月の卒業式も船上で迎えたんです。船上ではさまざまなイベントを行うんですが、私は体育祭のリーダーとして進行役を務めました」。
航海研修で上陸したイースター島にてモアイ像と。
また、まちづくり関連の活動としては代々木上原、中でも代々木上原駅前商店街や、富ヶ谷商店街の活性化に取り組んだ。
「お祭りを主催したり、地域のラジオのパーソナリティをやったり、養蜂したミツバチの巣で地域の幼稚園の子供たちにハチミツ搾り体験をしてもらったり、富ヶ谷商店街の街歩きマップを作成したり毎日バタバタしていましたが、地域と大学のコネクターになるという活動はすごく楽しかったです」。
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