▶すべての写真を見る 絶賛上映中の映画『ザ・ファースト スラムダンク』。
「超泣いた」「すごいものを観た」「この時代に生まれてよかった」と大絶賛の嵐がやまないが、そもそも漫画『スラムダンク』からして計り知れない魅力がある。それは時として、人生に影響を与えるほどだ。
そこで今回は、原作から多大なる影響を受けた『スラムダンク』大好き芸人の皆さんを収集。彼らがいかにスラダンを読み解いたのか、一流芸人独自の視点をご覧あれ。
「大事なのは流川 楓の突破力」マヂラブ野田は、かく語る。
M-1グランプリ2020王者、マヂカルラブリーの野田クリスタルさん。
「お笑いの世界では、M-1を獲るまでかなりしんどかったですよ。とにかく苦しい時間が多かった。2017年にM-1決勝で最下位になったときは、『あ……これ終わったかな』って思ったし」。
それでも現実を受け止め、自分の武器を活かした戦い方を模索。特技の「ゲーム」を活かしてR-1ぐらんぷりを制し、その後はM-1グランプリでもタイトルを獲得した。当時の気分は山王戦の流川だったという。
「それまで流川は強気でオフェンシブな闘い方にこだわって勝とうとしていたけど、自分より能力の高い沢北を前に行き詰まった。この壁を越えられないとなったときに、パスを出したら自分のオフェンスもさらに活きることに気付いて、プレーにも幅ができましたよね」。
野田さんが「流川が覚醒したシーンは自分の人生そのもの」と語るその真意は記事本編でどうぞ。
「宮城から芸能界の生き方を学びました」さらば森田は、かく語る
実力一本でお笑い街道の真ん中をひた走る、さらば青春の光の森田哲矢さん。「ネタこそが、さらば青春の光の“生きる道”」だと語る彼だが、その背景には宮城リョータの影が見え隠れする。
「僕はサッカーをやっていて、身長は低かったけど体力にはめちゃ自信がありました。宮城の『ドリブルこそチビの生きる道なんだよ!!』に重ね合わせて、とりあえずフルで動き回れるやつでいるべきだって思ってましたね。今もそう。自分は芸能界で主人公じゃないっていうのはわかっているんでね(笑)」。
森田さんはさらに、「俺らの生きる道はもうネタしかないですから。ネタだけはおろそかにしたらあかんというのはいまだに思っています。ほかでは負けていても、“ネタだけは絶対に”っていうね」と語り、次のように結ぶ。
「結局、ありきたりですけど『オンリーワンの大切さを教えてくれる漫画』なんじゃないですか、『スラムダンク』はやっぱり。どこかでは劣っていても、何か一点を伸ばせば勝てるということを教えてくれたものかもしれないですね」。
その共感できる言葉の続きはぜひ本編で。
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