数年ぶりの忘年会&新年会に向けて、二日酔い対策を学ぶ本企画。
前回「
飲み会ではウコンより水を飲め!」と教えてくれた大の酒好き肝臓専門医・浅部伸一さんに、飲み過ぎた翌日、二日酔いを感じたらどうするのが正解なのかを聞いた。
教えてくれたのはこの人浅部伸一さん 浅部伸一(あさべしんいち)●肝臓専門医、消化器病専門医。東京大学、虎の門病院等での臨床研修の後、国立がん研究センターで主に肝炎ウイルス研究に従事。その後、自治医科大学で肝炎ウイルス、肝臓病学・宿主免疫応答などの研究を行ったのち、アメリカ・サンディエゴのスクリプス研究所に留学。平成22年より自治医科大学附属さいたま医療センター消化器内科に勤務し、平成29年8月より、アッヴィ合同会社に所属。
「熱い風呂で汗をかけばアルコールが抜ける」は本当?
ーー熱い風呂に浸かると二日酔いが早く治るって聞いたんですけど、本当ですか? これは絶対ダメですね。むしろ湯船には浸からないほうがいい。
前回もお話した通り、
二日酔いのときは体が脱水状態に陥っています。熱いお風呂で汗をかけば、さらに水分を失ってしまうことになります。
「サウナで酒が抜ける」なんていう人もいますが、そんなことはありません。
飲んだ翌日のサウナは控えてください。もちろん運動で汗をかくのもよくありませんね。脱水によって二日酔いの症状が悪化する可能性すらあります。
ーー飲んでる最中だけでなく、翌日も水分不足には注意ってことですね。 そうです。二日酔いになったら、真っ先に考えるべきは脱水状態からの回復。とにかく水やスポーツドリンクで水分補給を心がけてください。低血糖になっている可能性もあるので、オレンジジュースなどの果汁入り飲料もいいでしょう。
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