テキサスのカウボーイは今もラングラー!
高校時代には多くの古着店の常連なっていた大貫青年だが、そんな折、ファイヤー通りの突き当たりにあった『レッドグラウンド』という古着店のオーナーである高橋氏と出会う。当時、“ミスターラングラー”と呼ばれていた男だ。
「とにかくラングラーのデニムをいっぱい所有されていましたね。そこで、ラングラーが世界初のデザイナーズのジーンズメーカーあることや501との違いなど、いろんなことを学びました。
それがすごく新鮮だったし、僕の好きなウエスタンルックやネイティブアメリカンスタイルにもすごくマッチしたんですよ。しかも、手が届きやすい価格でしたしね」。
そんなラングラーが今年で75周年を迎えたこともあり、大貫さんにもなにか思うところがあるようだ。
「『カウボーイのためのデニム』というコンセプトから生まれたブランドだというところに惹かれます。買い付けでテキサス州へ行ったりすると、向こうのカウボーイはいまだにラングラーをはいている。その姿がむちゃくちゃカッコいいんですよね〜」。
「やっぱり文化として根付いているんだと実感しますし、そういうスタイルや文化を残していけたらいいなと思っています。そんな意味も込めて、今日はラングラーでこんなコーディネイトにしてみました。
デニムのセットアップですけど、間にマイルドな色味のシャツなんかを挟むと、今の時代でも気兼ねなく取り入れられます」。
ここで着用しているデニムは、なかなか手に入らない稀少な一本だという。
「これは77MWZというモデルで、’70年代に製造されたもの。この年代のブロークンデニムはヒゲ落ちとタテ落ちがとても綺麗に入るのが特徴です。
カウボーイのためのデニムなので、馬に乗ることを想定し、丈が長めに作られているものが多いんですよ。
でも、これはレングスがやや短め。基本的にこの絶妙な丈感はあんまり存在しないので、とても貴重な一本なんですね」。
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