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感情豊かなデザイナーの社会との向き合い方に注目

Brand:マルニ Price:本人私物

Brand:マルニ Price:本人私物


ミラノ・コレクションの取材中、マルニのクリエイティブ・ディレクターを務めるフランチェスコ・リッソが泣き出したのを見たことがあります。

夏休みのバカンスでブラジルに滞在した直後、火災でアマゾンの熱帯雨林の多くが失われ、そんな身近な悲劇を心に留めながら花いっぱいのコレクションを披露した直後、バックステージで泣き出したのです。

『なんてエモいデザイナーなんだ。こういう人が、感情豊かに社会問題に向き合ってくれたら……』。以降はそんな思いを持って、彼のコレクションを見ています。

こちらは、オリンピックにインスパイアされたシーズンの私物。国も、人種も、体型もさまざまなアスリートが集う舞台にインスピレーションを得て、多様性を表現しています。

若手デザイナーの才能をフックアップするために

Brand:ココトノ Price:本人私物

Brand:ココトノ Price:本人私物


ファッション業界を未来につなげる人間のひとりとして、少しくらい粗削りでも、若い才能によるクリエイションに目を向け、いち早く着用したいと思っています。

今年買ったのは、ココトノというブランドのウルトラスエードを使ったチェック柄のシャツコート。胸にいる作業員が穴を開けてしまったので、チェック柄全体にヒビが入っている!!デザインです(笑)。



どうやら私が顧客第1号だったらしく、2022-ʼ23年秋冬コレクションとして提案したコチラの納品は11月(遅っ!!)。普通だったらムッとしますが、『頑張れー。いつでもいいよ〜』と声援を送り、そろそろ北風が冷たくなったつい最近、ようやくゲットできました。

コンテストの審査員などをするたび、『次は、誰の洋服を着ようかな?』と思っています。

作木正之介=写真 来田拓也=スタイリング 増山直樹、早渕智之=文

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