プロスノーボーダー 中井孝治
▶︎すべての画像を見る 今から20年前。ソルトレイクシティ五輪での男子ハーフパイプで5位に入賞。スノーボード競技のダイナミズムと、檜舞台で躍動する日本人の勇姿をお茶の間に届けたのが中井孝治さんだ。
現在はバックカントリーを主なフィールドにプロ活動を展開。さらにオリンピックなど衆目を集める世界大会ではテレビ解説も務めている。
「コロナ禍の前は海外もよく行きました。北海道でいい雪を滑ることが難しくなる春以降にアラスカ。夏はニュージーランドやチリ。秋口に氷河で滑れるヨーロッパなど。また行きたいと思いますが、その一方で最近は自分を追い込むような斜面でなくても楽しめるようになりました。
これまでは険しい環境で限界に挑む滑りを見せてこそプロだと思っていたんです。でもゲレンデにもできるかぎり行き、一般の方と楽しく滑って、スノーボードの面白さやプロのスキルのすごさを感じてもらえたらと思うようになったんです」。
腕時計6万2700円/ガーミン(ガーミンジャパン 0570-049-530)、ジャケット1万4080円、カットソー6050円、パンツ1万780円、ニットキャップ3850円/すべてボルコム(リバレイティッドブランズジャパン 03-5771-4560)、スニーカー1万8150円/ヴァンズ ヴォルト(ブルーウッド バイ ハンドイントゥリーPR 03-3796-0996)、トロリーケース2万2000円/サロモン 03-6631-0837
こうして一年の大半を雪とともに過ごす中井さん。その腕元に時計は「あったりなかったり」が実情だという。
「高度計やコンパスが付いている腕時計なら、雪山の中ですごく役立ちますね。地形図と自分の位置を照らし合わせながら使えるので。
滑走記録があれば山の雪面状況をかなり正確に把握できるし、そこに天気予報のデータを加えることで“明日はあそこの斜面がいいはずだ”といった予測ができる。より高い精度でいい雪を当てられるはずです」。
アメリカ国防総省が定める耐熱、耐衝撃、耐水の規格をクリアし、本格スマートウォッチとしての実力も高いタフネスアウトドアGPSウォッチ。30以上のアクティビティに対応する機能を有し、スノーボードでは最高速度や滑走したコースの標高差などが視認可能。ソーラー充電できるロングバッテリー、Suica対応、ヘルスモニタリングなど日常で役立つ機能も搭載する。繊維強化ポリマーケース、45mm径。6万2700円/ガーミン(ガーミンジャパン 0570-049-530)
今回着用したガーミンのスマートウォッチ「インスティンクト ツー デュアル パワー」には中井さんが挙げたすべての機能を搭載。さらにスピード計測機能にも「速度が可視化できれば技を体得する際の重要なデータを手にすることになる」と興味を示す。
腕時計はスノーボードの進化も促すようだ。
プロスノーボーダー 中井孝治●北海道出身。小学6年生でスノーボードを始め高校時代にプロへ。2002年のソルトレイクシティ五輪には17歳で出場し5位入賞。続くトリノ五輪でも日の丸を背負った。競技から一線を退いた現在はフリーライディングに傾倒。映像などでスノーボードの魅力を発信する。