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2022.11.27

あそぶ

使用する場所別「キャンプ用ロープ」に必要な太さと長さを解説。この5つは最低限チェックを!


「Camp Gear Note」とは……

キャンプシーンで、平均的に最も汎用性や使用頻度が多いロープの太さは「2〜3mm」とは、前回お伝えしたとおり。

今回はそのアドバンス編として、さらに細かく、用途ごとの最適な「太さ」と「長さ」を考えていきたい。

いくつかの主な使用シーンごとに、どれくらいの太さと長さのロープが必要なのかを把握しよう。

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キャンプでロープを使うシーンは主に5つ

主な用途は5パターン。

主な用途は5パターン。


想定されるシーンは以下の5つ。

① タープを張るためのメインロープ
② タープに張りを出したり、荷物を吊るために使う輪っか
③ テンションをかけるための張り綱
④ ペグを抜きやすくするための輪っか
⑤ 小物や荷物を吊るすためのギアスリング

撮影ではわかりやすいようにソロ用のタープを使ったが、ファミリーキャンプサイズのテントやタープでも同じことが言える。

お手持ちのギアに置き替えて、考えていただきたい。


①メインロープには太さ「4〜6mm」、長さ「6〜8m」

メインと輪っかに使うロープの太さが違うのも意外と重要。

メインと輪っかに使うロープの太さが違うのも意外と重要。


まず、タープを引っ掛けたり、吊るしたりして使うメインのロープの太さについて。

この用途には、「4〜6mmの芯が多めで耐荷重が高め」のモデルを選ぶのが望ましい。長さは6〜8mあると、大抵の場面に対応できる。

より太いロープでも、もちろんいいが、持ち運びが嵩張るうえに、しなやかさがなく慣れるまでは扱いづらい。

4mmでも、ものによって耐荷重が250kg以上と、十分な強度を持つモデルも手に入る。

木に巻きつける時は、タオルなどの緩衝材を使う。

木に巻きつけるときは、表面に傷をつけないためにタオルなどの緩衝材を使おう。


普通の環境でタープやテントを張るなら、これだけの耐荷重があれば十二分。極めて強い風が吹いたときなど、これ以上の負荷がかかるような天候の日もあるかもしれないが、そんな日はキャンプ自体をしないほうが懸命だし、ギアのほうが先に壊れてしまうだろう。

ちなみに、ロープを木に巻きつけるときは、タオルや手拭いなど、何かしら緩衝材を使って木にダメージを与えないよう注意しよう。自然に遊ばせてもらっている気持ちをお忘れなく。


②プルージック用の輪っかは太さ「1〜2mm」で「4〜5本」

この状態の輪っかをいくつか作っておくと便利。

この状態の輪っかをいくつか作っておくと便利。


2つ目の用途は、何かと使える小さな輪っか。これは使う場所にもよるが、「1〜2mmの細くてしなやか」なロープが使いやすい。

その理由は、「プルージックノット」(「キャンプやテントに使える超簡単ロープワーク」を参照)をするときに、しなやかなほうが結びやすいから。

ギアを吊るす程度ならば、耐荷重はほぼ気にする必要はない。

太いロープは波刃の方が切りやすい。

太いロープは波刃のほうが切りやすい。


タープなどのテンションをかけるのに使う場合は、2mmの耐荷重が高いモデルを選ぶとよい。ファミリーサイズの大型のタープであれば、4mmを選ぶとより安心だ。

ちなみに、硬くて太いロープを切る時は、普通のナイフよりもブレードが波型になっているタイプの方が切りやすいことも覚えておこう。


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