言葉②「思っているほどは、誰も自分に期待していない―。そう思えば楽になる」
Q:潮田さんは資格を取得したり、新たな挑戦をされていますが、どうすればやっていること、やってきたことが一本につながる感覚を持てるのでしょうか? 私は引き出しを増やす作業はすごく必要だと思っていて、だからこそいろんなことに挑戦しているんです。例えば指導者になりたいって思ったとしても、なかなか指導者って簡単になれるものではないと思うんですよね。
でも、それが後々にそこに繋がればいいんじゃないかなと思っているので、何か1つのターゲットに対して「これがやりたい」って思った時に、なかなかそこにたどり着かなかったとしても、それに向けてのいろんな準備をするのは、すごく大事なのかなと思いますね。
Q:自分が興味があること、今の自分に必要だと思うことに向き合うことが大切だと? 私はそう思いますね。絵本のプロデュースをしたのも、自分が子育てをする中で、すごく絵本に助けられた経験があったからなんです。
コロナ禍でメディアの仕事とバドミントン教室もできなくて、何か伝えることができるツールがないかなと考えた時に、自分の子供がまだ未就学児だったので、じゃあ、自分の経験を絵本に落とし込んだら面白いんじゃないかみたいな。そうやって日々過ごす中で「これやりたいかも」みたいなのがあるっていう感じですね。
Q:潮田さんのように、実行に移すポイントはどこにあるのですか? それは「やらずして後悔するより、やって後悔した方が良くない?」っていうところですよ。そのマインドだけですね。それで失敗したら、それはそれで「向いてなかったんだな」みたいな感じで思えばいいんじゃないかなと思いますね。
Q:そう思えるのはバドミントンをやり切った経験も影響しているのでしょうか? それはあると思います。バドミントンしか見てきてなかったので、「外の世界を見てみたい」と思って、引退後はいろんなことにチャレンジしてきました。
あと1つ大事なのは「思ったより、みんな自分に期待してないよ」ってことですね。自分の期待値をすごく上げると、ハードルがすごい高くなってしまって、私の場合はすごく苦しかったんです。
もちろん「期待に応えたい」とか「こうありたい」みたいなのはあるんですけど、でもそんなに背負うことでもないのかなっていうのが今の気持ちなので。「失敗しても、また頑張ればいいや」みたいに思えるようになったっていうところはあるかもしれないですね。
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