7万9200円/ナイスネス(イーライト 03-6712-7034)
▶︎すべての画像を見る コンセプトはズバリ、「イイものはイイ」。デザイナーの郷裕一さんが手掛ける気鋭のドメスティックブランド「ナイスネス」は、2018年のデビューシーズンにシルク100%のデニムを発表するなど贅沢な素材選びで話題を振りまいてきた。
そして記念すべき10シーズンめとなる今季、美しいチェック柄シャツをワイルドシルクと呼ばれる特別なマテリアルで織り上げている。
一般的なシルクの元となる家蚕ではなく、自然界の餌を食べて屋外で育つ野蚕から取れるワイルドシルクは、繭糸の表情が均一化されない。そのため、独特な素朴さのある風合い&色合いを引き出し、さらには繊細な起毛感まで持ち合わせる無二の生地に仕上がるのだ。
また繊維内に空気を多く含むため、軽量性と保温性も良好。秋冬に羽織るシャツとしては、まさに打ってつけといえるだろう。
そのうえで今作は、デザインの妙も見どころとなる。’60年代の英国風ハンティングジャケットに同年代の米国風ハンティングジャケットのデザインを掛け合わせ、USネイビーのカデットコートを意識した着脱式フードまで装着。
フードは単体でマフラーとしても使用できるなど「イイものはイイ」と言いわんばかりのミックス感が楽しく、いい素材で高まったテンションをさらに揺さぶってくる。