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2022.11.15

ライフ

働く意味に疑問を感じる「こころの定年」をどう乗り越える? 人生後半戦を楽しむ、第2の本業の見つけ方

仕事とは別の生きがいは子どもの頃の夢の延長線上にある

仕事とは別の生きがいは子どもの頃の夢の延長線上にある。


当記事は「東洋経済ONLINE」の提供記事です。元記事はこちら

最近は働き方改革の一環で、副業を認める会社も増え、中高年の方も人生の後半戦を充実させるために、会社の仕事以外に何か始めようと考える人が増えています。ただし、簡単にはいかないのが第2の本業探しです。会社を辞めずに、さまざまな分野で、会社の仕事以外の本業を持って働く人たちに話を聞いてまとめた新著『自分が喜ぶように、働けばいい。:二つの本業のすすめ』を出版した楠木新氏は、「第2の本業を探すヒントは、子どもの頃の夢、仕事の経験、挫折にある」と言います。今回も、『定年後』のベストセラー作家でもある楠木氏が、新著の中から一部を抜粋して、副業解禁時代に人生の後半戦を最高に楽しむためのヒントを解説します。

45歳は再スタートを切るのに適した年齢

サントリーホールディングスの新浪剛史社長は、昨年、「45歳定年説」を唱えたことがありました。

定年という言葉を安易に使ったので、いろいろ議論を呼びましたが、彼が「45歳という年齢は職業人生の再スタートを切るのに適した時期だ」と発言したことには、まったく同感でした。

会社員人生も40代以降になると、若い頃とは違って、「成長している実感が得られない」「今の仕事が誰の役に立っているのかわからない」「このまま時間を過ごしていっていいのだろうか」といった悩みを抱えがちになります。私は、本来の定年の前に、働く意味に疑問を感じるこの状態を「こころの定年」と名付けました。

40代半ばから50代といえば、先の人生がまだ30~40年もあります。諦めるのはあまりにもったいない。もう一度、未来に向けて仕切り直しを検討してもいいでしょう。

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この1つの解決法が、会社員の仕事と並行して、自分が楽しめる「第2の本業」を持つことだと私は主張しています。

会社の仕事を続けながらであれば、「第2の本業」だけで生活費を賄う必要はありませんので、幅広く「第2の本業」を探すことができます。私の場合は、執筆を中心とする著述業だったのですが、仕事だけでなく、趣味やボランティアや学び直しに取り組むなど人によって多様です。


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