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想定外につながったビームスとシュプリーム

パンデミックの影響もあって最近はご無沙汰だが、以前は仕事で海外へ足を運ぶこともあった秦さん。出張を利用して本国のシュプリームに赴いた際は、多くの刺激を受けたという。



「LAのショップで覚えているのは、とにかくスタッフがめっちゃカッコ良かったということ。『とりあえずスタッフ着用のアイテムが欲しい!』と思っちゃいました(笑)。

僕はいつもXLなんですけど、日本だと速攻でなくなっちゃうじゃないですか。でも、向こうだとまだ置いてあるんですよ。数着買い溜めて帰国することもありましたね」。

現地では、ほかにもこんな驚きの体験をしたそうで……。

「びっくりしたのが、その現地のスタッフに接客でもなしに声をかけられたんですよ。それで、会話を続けていたら、ビームスのサーフ&スケーターのバイヤーを務めている加藤(忠幸)がディレクションを担当するブランドのSSZの話題になったんです」。



「僕がビームスのプレスだと話したら、興奮気味に『SSZ、めっちゃいいね!』って褒めてくれたんです。マジか! って思いましたよ(笑)。LAのシュプリームのスタッフがSSZを気に入ってくれている。しかも、加藤のアカウントまでフォローしてくれていたんです。僕までうれしくなっちゃいました(笑)」。

アメリカンカルチャーを背景に、独自性を追い求めているセレクトショップの雄、ビームス。そのバックグラウンドを考えれば、シュプリームと共鳴するのはとても自然なことなのかもしれない。

伊藤恵一=写真 菊地 亮=取材・文

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