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2022.11.13

ファッション

大人の「Supreme」スタイルは“あえてストリート寄りにしない”のが正解。オススメアイテムはボーダーT


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「俺流!Supreme」とは……

‘90年代のストリートブームを経験しながらも、あえて「シュプリーム(Supreme)」を通らなかったというアーバンリサーチの三浦良介さん。そんな彼が今になってシュプリームを手にする理由とは?

三浦良介●長きにわたりアーバンリサーチのプレスとして活躍。現在はBtoBの企業戦略/マーケティングを担当。好きなファッションは、今も昔も古着をベースとしたアメカジ。

三浦良介●長きにわたりアーバンリサーチのプレスとして活躍。現在はマーケティングを担当。好きなファッションは、今も昔も古着をベースとしたアメカジ。


食わず嫌いを矯正したプレス時代

三浦さんのファッション原体験は’90年代後半、まさにストリート全盛の時代である。ただ、関心の大半は古着で、ストリートムーブメントは俯瞰した目で見ていたという。



「僕がファッションに目覚めた当時は、とにかくあらゆるジャンルが錯綜していました。

ストリートがあって、モードがあって、DCもまだまだ元気だった。でも、そのあたりはまったく通らなかったんです。別段スケーターでもなかったし、裏原に通っていたわけでもありません。

とにかく、古着ばかりを買い漁っていましたね。デッドストックのリーバイス501にコンバースを合わせる、みたいな着こなしが主流でした」。

確かにアメカジブームの余熱はまだうっすら感じさせ、ヴィンテージ人気も健在。そんな嗜好性は、業界に足を踏み入れたあとも根強く残っていた。それは、業界ならではのちょっとした刷り込みも影響していたからではないか、と回想する。



「ファッション業界にちょっとした暗黙の了解みたいなものがあったんですよ。『聞いたことのないミュージシャンのアイテムは着るべきではない』『さほど知らない業界に関するデザインやブランドには手を出すべきでない』……みたいな(笑)。

ルールを知ったうえで着こなしに遊びを取り入れるのは“ハズし”になりますけど、知らないのに遊び始めると“ハズれ”。先輩たちにはよくそう言われました。だからこそ不慣れなストリートと一線を引いてきたところもあります」。

ターニングポイントとなったのは、それもまた業界の諸先輩方の着こなしだった。



「プレスをやっていて感じたのは、見方が変に偏るのは良くないということ。知らないジャンルが多いのはマズイと思い、ストリートも学ぶようになったんです。

当時は、ファッション業界の方々がクラブでよくイベントをされていて、そこはいわゆる業界人の社交場的な空間にもなっていたのですが、そこにいた方々の着こなしがすごくカッコよかったんです」。

曰く、彼らは決して”根っからのストリート”といった出で立ちではなかった。古着を着ている人も目立ったという。しかし、一点主義的にシュプリームを取り入れており、その着こなしが三浦さんには印象深かったそうだ。

「要は”ハズし”として使っていたんですね。そうやって着るのもアリだなって勉強になりました。うまく合わせている人たちが多かったんで、僕も影響を受けて買い始めるようになったんです」。


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