② 「走破性や頑丈さ」で比較
トヨタ「ハイラックス」
そんな巨艦を動かす心臓は、
・ハイラックスが2.4Lディーゼルターボエンジン×6速AT 燃料費の安い軽油だし、WLTC燃費は11.7km/Lとなかなかの低燃費。
・グラディエーターは3.6Lガソリンエンジン×8速AT 燃費数値は未公表だが、北米仕様から計算すると街乗りが約7km/L、高速道路が約10km/Lってとこ。
このあたりはともに「まあこれぐらいだろう」という程度だが、ハイラックスの軽油は、燃料高騰時代にはありがたいポイントか。
トヨタ「ハイラックス」(写真はマイナーチェンジ前)
頑強さは2台とも見た目通りの本格派。
どちらも道なき道を走破して人と荷物を届けるという使命があるため、ちょっとやそっとじゃ構造に亀裂が入らないよう頑丈な「ラダーフレーム構造」が採用されている。
トラックじゃ当たり前といえば当たり前の、昔から採用されている構造だけど、ランクルやジムニーと同じと考えれば、やっぱりピックアップトラックって、使い倒せるタフなヤツなのだ。
ジープ「グラディエーター」。本体車両価格は920万円(日本仕様のルビコンの場合)。
4WDシステムはハイラックスがパートタイム式を採用。街中や高速道路では2WDで、オフロードや雪道等では4WDで、と路面状況に合わせて選べる。後輪のどちらかが脱輪しても後輪左右を直結して脱出できるリアデフロック機能も備わる。
一方のグラディエーターは、数ある仕様の中から最強モデルの「ルビコン」が日本導入仕様。だから、じりじりと極低走行できる専用ローギア付ロックトラックフルタイム4×4システムが搭載され、デフロック機構は前後とも備わっている。
ジープ「グラディエーター」
さらに凹凸の激しい岩場などの悪路などで、サスペンションストローク量を増加させる電⼦制御式フロント・スウェイバー・ディスコネクトシステムなんていう名前だけで凄そうな機能まで装備。どれだけ深い川を渡れるかという目安になる最大渡河深度は762mmだ。
悪路走破性を比べればハイラックスも十分高いが、グラディエーターはさらにその上を行く。
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