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③ ポールの先端にかける輪には「二重の8の字結び」を

こちらも同じく「8の字結び」が活躍する。

こちらも同じく「8の字結び」が活躍する。


8の字結びは、じつは「強度の強い輪を作る」用途で使われることが多い。テントポールを立てるための輪をロープで作るのにも、強度が高く、ほどきやすい8の字結びを応用すると便利だ。

ここではポールから2本のロープを引き出したいので、2本のロープを重ねて8の字結びをする「二重の8の字結び」にトライしてみよう。

ロープを真ん中で折り返すと、同じ長さのロープが2本張れる。

ロープを真ん中で折り返すと、同じ長さのロープが2本張れる。


まず、使いたいロープを真ん中で折り返しておく。

折り返した二重ロープで輪を作る。

折り返した二重ロープで輪を作る。


この二重のロープを、先ほどの8の字結びの要領で同じ形に結んでいく。

先ほどの8の字結びと手順は同じ。

先ほどの8の字結びと手順は同じ。


輪を作り、先端を元のロープに巻きつける。

結び目がこのような形になれば正解。

結び目がこのような形になれば正解。


輪の中に先端を通して8の字型を作り、両方を引き締めたら完成。結び目から出ている小さな輪をポールの先端に引っ掛けて使う。

ロープが抜けづらくなるちょっとしたテクニック。

ロープが抜けづらくなるちょっとしたテクニック。


ちなみに、ポールの先端にロープをかけるときは2回巻きつけると抜けづらくなるので覚えておこう。

この二重の8の字結びは、クライミングの命綱などにも使われる結び方なので、強度の高さは折り紙付きだ。


欲張って一度にいくつもの結び方を覚えようとすると、頭の中がこんがらがったロープのような状態になって、いつまでたってもロープワークは上達しない。

タープに関しては、まずはこの2つの結び方だけ覚えておけば十分。よく使う結び方に慣れてきたら徐々に次、というように使える結び方を増やしていくのが上達のコツだ。

池田 圭=取材・文 矢島慎一=写真

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