「Camp Gear Note」とは…… 基本的なロープの使い方(ロープワーク)をいくつか覚えておくと、ロープ1本でアウトドアのさまざまな状況に対処できるようになる。
先日紹介した“ロープワークの王様”と呼ばれる「
もやい結び」をマスターしたならば、続いて、使えるシーンが多い、木や杭などの「ものに結ぶ」ためのロープワークを覚えたい。
▶︎この記事の画像ギャラリーを見る ペグが効きづらいときに木や杭にロープを固定したり、タープの張り方を決めるために仮止めしたりなど、さまざまな場面で活躍してくれる結び方だ。
ここで紹介する3つは、どれも簡単に結べるだけでなく、簡単に解くこともできる優れもの。日常生活や災害・緊急時にも応用できるので、ぜひひとつずつでも身につけていただきたい。
使用頻度が高くて簡単な「巻き結び」の手順とコツ
結びやすく、解きやすい「巻き結び」。
ひとつめに紹介するのは「巻き結び」。対象物に巻くだけでほぼ完成してしまうという、とてもシンプルで覚えやすい結び方だ。
使える場面は、キャンプからクライミングまで非常に幅広い。
まず、対象物の手前から奥へとロープを巻きつける。
先端を元のロープの下から通し、もう1回巻きつけ、次は上を通す。
1回目は元のロープの下→2回目は元のロープの上から先端を通すのがポイント。
続いて、先端を上の輪の内側に通す。
上下の輪を寄せながら、ロープの両端を引っ張って結び目を締め付けて完成。
先端を止め結びにすると抜けづらくなり、より安心。
ロープにテンションがかかっているときは簡単には解けない。しかし、引っ張られる力が緩むと簡単に解くことができる便利な結び方だ。
先端が短いと外れてしまう可能性があるため、少し余るくらいの長さをとっておこう。
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